カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
~カッパノベルス、1995年~
三毛猫ホームズシリーズの長編です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。
――― 石津刑事の従姉妹・石津雪子が、有名詩人の白鳥聖人と知り合い、恋人になってしまう。 一方、聖人の母親が雪子と聖人の仲を引き裂こうとしたり、白鳥を悪魔とののしり殺害を試みる女性が現れたり、聖人による別の女性への暴行疑惑も持ち上がったりと、状況は錯綜しはじめる。しかし、雪子と一緒にいる聖人は、とても犯罪を犯しそうにないのだった。 他方、ホテルで起きた女子大生殺人事件を追っていた片山刑事と石津刑事は、過去に手がけた後味の悪い事件との関係性を考慮しはじめる。そのとき、事件の周辺に、ある大学の関係者が多いことに気づき始め……。 ―――
カバー見返しの著者の言葉によれば、タイトルの世紀末は、「世も末」というくらいの意味とのこと。そのタイトルのとおり、本書はやや後味が悪いというか、いやな気持ちになるシーンもある作品となっています。 けれども、晴美さんの元気や片山刑事のどたばたもあったりと、軽快なテンポがあるので、そこまで暗い気持ちばかりにならないのが救いです。 三毛猫ホームズの活躍も見事です。
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Last updated
2019.01.16 22:46:03
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