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2007/03/30
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カテゴリ:感想【小説】
伊坂幸太郎さん「オーデュボンの祈り」です。


コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?


伊坂さんの小説は、本当に会話が卓越して洒落ています。
デビュー作であるという本作にも、伊藤と日比野のやりとりにそれは既にみられています。

突然奇妙な島に連れて来られた伊藤が出会う、変わった人々や変わった風習、何より、人の言葉をしゃべり、未来を知っているカカシ。

百何十年かで文化がそんなに変わるものか?とか、
百何十年も閉じていたら生活はもっと遅れているのではないか?とか、
突っ込みたくなるところではあるのですが、そこはまあ、カカシがしゃべるくらいだから大きな問題ではない、ということでスルーしました。

伊坂さんの小説世界には、いつも「絶対的な悪」が存在し、かけらの良心も持つことを許されていません。
改心も許さず、どんな救済もせず、徹底的に邪悪な人間の姿として、容赦がありません。

それでいて、「正義」には殺人さえも許す。

それにしても、こんなに人間的なカカシを描いた作品は、世界広しと言えど、本作品唯一ではないでしょうか?
カカシを「神」のオマージュとして存在させ、その自殺により、神の自殺という禁忌を描いたように思います。

ただ最後、島にかけているもの、が「音楽」だった、というのは、最後にきてちょっと腑に落ちなかったような気がします。
一応、前振りがしてあるので唐突というわけではないかもしれませんが、物語の根本に関わるようなものだと思っていたので。
じゃあ、何?といわれると困りますがf^^;

人間の罪、悪、裁き。
のちのちの伊坂作品に繋がるテーマが根底にあり、「アヒルと鴨~」「重力ピエロ」の源泉的な作品ではないかと思われます。

現在、「陽気なギャングが地球を回す」を読んでますが、読み終えたら伊坂さんはしばらくお休みして、「ラッシュライフ」は後日読もうかな。

何だかまとまりのない文章になってしまいました。
ちょっと日を置いて読み返してみます。



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最終更新日  2007/03/30 11:47:30 PM
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