056615 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

プリティかつ怠惰に生きる

プリティかつ怠惰に生きる

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
Nov 15, 2007
XML
カテゴリ:創作
「みきせんせー! きょうのぱんつのいろなーにー?」
「ま、たかし君たらおませさんね! そんなことおしえてあげませーん」
「むうう! おとなはみんなそうだ! こどものじゅんすいなちてきこうきしんにみずをさしやがって!」
「むずかしいことばをつかってもだーめ。おとなしくしてなさい」
「くしょー! こうなったらちからずくでみきせんせーのおぱんつをみてやるじょー!」
「イヤーン! たかし君のエッチ!」

 抉り取るような弧を描き、岩石のごとく硬く握り締められた美樹の左手は、寸分の狂いなく肝臓に突き刺さった。衝撃と呼ぶのも生易しいほどの強烈な不快感が、高志の体を襲う。外部から与えられたそれは、まるで突き抜けるかのように高志の内部からダメージを与える。抗えぬ嘔吐感に、たまらず体をくの字に折った。
 
「スケッチ!」

 顔面が下るとき、待っていたと言わんばかりの膝蹴りがアゴに叩きつけられる。カカトが尻に付くほど折り曲げられた脚は、衝撃を与える面積を絞り、力を逃すことなく与えることができる。開いた口は無理やりに閉じられ、奥歯がお互いを砕きあう。舌を噛み切らなかったのは、運が良いとしか言いようがない。

「ワンタッ……」

 今にも白目をむかんとしていた高志が最後に見たのは、散大した美樹の瞳と、大きく振り上げられた右腕だった。暗くも鋭い輝きを放つ眼は、裂けんとばかりに笑みを浮かべた真っ赤な口とあいまって、逃げられぬガゼルに飛び掛る直前の肉食獣を連想させ、

「チ!」

 その直後、後頭部に振り下ろされた鉄槌により、高志の意識は消し飛んだ。よってその後、頭が地面にたどり着き、鼻の曲がる音を響かせたことを彼が知るのは、45分後意識を取り戻した後のことになる。しかし、無意識のなせる業だろうか。高志はこの段に至ってなお、呻きとも呼吸とも取れぬほどではあるが、明確な意思を持った発言をしたのである。

「せんせーのパンチーみずたまもよう~……」
「あーん、もう! たかし君キライ!」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Nov 15, 2007 09:15:42 PM
コメント(2) | コメントを書く
[創作] カテゴリの最新記事


PR

Calendar

Profile

無知園児

無知園児

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

 ペット総合サイト@ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
 ペット総合サイト@ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
 王様@ 潮 吹 きジェットw サチにバ イ ブ突っ込んだ状態でジェット…
 ドライブ好き@ 風呂入るのメンドクサイ! <small> <a href="http://feti.findeath…
 チリチリ@ 次は庭で全裸予定w <small> <a href="http://kuri.backblac…

© Rakuten Group, Inc.