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2008.02.16
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ちょこっと修正します。2月18日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■貨幣と価値

2月学期は、とくに楽しみにしていた講義がありました。
それは、これまで著書を読ませていただいていた、
内山節さんの講義が聞けるからです。

内山先生の講義のポイントをうまくまとめることはできませんが、
講義や、最近読んだ著書から私が強く感じていることとは・・・

○交換価値
 普段わたしたちは、商品に対してお金を支払い購入します。
 そのとき支払う金額は「価格」といわれますが、
 経済学では交換価値として取り扱われます。

○使用価値
 でも、わたしたちの暮らしの豊かさは、
 もうひとつの価値「使用価値」で作られます。

 例えば、お米を買うとき大事なことは、
   それを食べるとおいしいとか、
   家族が笑顔で食べられるとか。
 そういったことなんです。
 
 お米を買うときに、
 それをいくらで「売れるか」=交換価値を考えることはありません。
 当然ですよね。

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■貨幣の機能
 私たちにとってのお金は、あくまでも、モノを買うための道具ですが、
 実は、「おカネ」の役割は、これにとどまりません。
 通常「庶民」的な使い方としては、
 (1)交換機能(モノを売買するためのもの)
 (2)貯蔵機能(ためるための機能)
 というような役割として使われます。
 ここでは、「お金は手段」です。


 しかし、お金をいっぱいもっている人は、お金を軍資金にして、
 材料を買い、人を雇い、商品をつくって、売って、元のお金よりも、
 「多くのお金」を得ようとします。
 これが、投資といわれるものです。
 (3)資本としての機能

 ここでは、「お金は目的」です。

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■お金の第3の機能を最大限に利用する資本家と
 だからサラリーマンが成り立つというお話

 この投資という役割を「資本家」が担い、
 自分で食べるものをつくることができない都市住民を「労働者」とし、
 この労働力をつかって、利益を出すことを
 資本主義経済と言いました。

 人をモノのように言って、なんだか違和感を覚えますが、
 今の世の中の現実は、まさに、「労働力」という商品を販売することで、
 私たちは、お金を手に入れることができるのです。

 逆に言えば、投資ということがあるから、
 「雇ってもらっている」そして「お金をもらえる」。
 という世の中なのです。

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■私たちの社会

 戦後の高度成長期は、こういう世の中ではあったものの、
 経済の規模が飛躍的に大きくなりました。
 その結果、すべての人が、過去に比べて幸せになりましたし、
 それがずっとつづくだろうとおもったときに、
 日本っていく国は素晴らしい国だと思えたのかもしれません。


■本来の資本主義経済の姿が今の日本

 でも、そんな状態は長くつづきません。
 今は、お金のある人が投資して利益を出し、
 お金を稼がないといきていけない庶民は、
 条件が悪いと知りながらも、それしかないから雇われて働く。
 どんどん先が悪くなるとわかっていても、
 それ以外の逃げ道がない。

■行き詰まり感はあるが、変えられない
 極端にいえば、そういう閉塞感がでてきています。
 さらに、お金をいっぱいもった人たちは、
 「人を雇い、材料をかって、工場をつくって、うって」という商売は、
 「モノの売れ行きが無限でない」ということに気づき、

 「モノでないもの」に投資をするようになってきています。
 それが、「株式」であったり「穀物の先物」であったり。
 近年は、「外国為替」だっり「国債」だったりもしています。

 もうこうなると、なんでもあり。
 変動があって、リスクがあれば逆に利益がでるという世界は、
 すべて、「実際の需要」ではなく、「お金の運用先」として考える人の
 マネーが入り込んできています。

 でも、このことが、結局、穀物やオイルの価格を引き上げていたとしたら、
 わたしたちの暮らしはガタガタです。

 わたしたち、サラリーマンが成立しているのは、
 きわめて細~い線の上でのできごとなのかもしれません。

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■でもこれは、わたしたちの選択の結果なのだ

 でも、大事なことは、
 これは「悪いこと」ではないということです。

 わたしたちは、こういう世の中を「無意識」だったかもしれませんが、
 創り上げてきたからなのです。

 国のせいでも、大企業のせいでもなく、私やあなたが望んだことの結果としての
 社会といえるのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■これらどうするか??

 内山先生は、わたしたちの暮らしをどうするかと考えるときに大事なことは
 お金がいらない社会をつくっていくか、
 地域の中でお金がつながっている(投資ではなく、物と物の交換のために
 お金が使われる)世の中をつくっていくことが
 大事だとおっしゃいます。

 極端な話かもしれませんが、
 お金を稼ぐことでしか生きられない私たちがいるからこそ、
 私たちの労働力と、原材料を購入し、
 それでできた商品を販売する事業が成り立つ。

 本来は、自分の必要なものを自分でつくりだしたから、無駄はなかったのに。

■社会を変えていくための原則
 いろんな社会の矛盾を解決するのに、
 投資する人、雇われてお金を貰う人、消費する人という今の構造を
 変更しないという前提では、無理なのかもしれません。
 僕はいままで、豊かになる=物が多くある=お金がいる=稼ぐという方程式を
 信じていました。

 でも、豊かになる=暮らすことに困らない物がある=できれば自分でつくり、
 無理な分だけお金を稼ぐ=そこそこあればよい

 という方程式もありうるのだと思います。
 そこに、新しい社会の可能性があるのかも。





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Last updated  2008.02.18 19:10:33
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