|
カテゴリ:論文執筆にむけたメモ・つぶやき
昨日、国際有機農業映画祭が開催され、大盛況!!!!
大変すばらしいものになりました。 そして、私もいろいろ考えることになりました。 いつも一人つぶやいている豊かさについて、考えを進めるヒントがありました。 それは、「発展」という言葉です。 私達は、いつも、発展発展という言葉を使います。 発展とは、100%、大きくなること、増えることであります。 そのことを「豊かになる」と言ってきました。 豊かになる(前よりも大きくなる増える)ことを、 当然と考えるのはどうしてでしょう?? 減ることは悪であり、増えることは善であるとどうして考えるのでしょう?? 僕は、ほぼすべての社会の問題が、 わずかこの一点に帰着すると思います。 「発展する」という言葉があるから、 発展させることは善いことという思いこみがあるから 増えていくこと、大きくしていくことへの 当然の気持ち、むしろ脅迫観念が生まれているのではないでしょうか? 懐かしい未来~ラダックから学ぶこと~では、 増えも縁もしない循環型の単純再生産の社会が 西洋システムが入り、格差と貧困と精神的退廃に 変わってきたラダックのドキュメントを見ました。 そこでは、学校が、地元言語でなく英語で行われ、 日本のダムがいっぱいることを賞賛する教科書を つかっています。 子供達は、ラダックはだめだ、日本やアメリカが素晴らしいと 教えられます(考える力の少ない子供に植え付ける点で 強制的に)。 そして、ラダックの伝統的で、しかも、豊かな文化が失われ 貧しい近代的な社会になっていっている。 そして、どうして「こうなっちゃったのか」が 暮らしている人にも分からない。そんな悲しい現実がありました。 でも、それは、まさに、農村が体験したことでは なかったでしょうか???? 発展しなければならないと考えたところから、 優れた社会安定のシステムが崩壊したのです。 これからの社会に必要なものは、2つあります。 1つは、発展や成長を前提とせずに 安心して暮らすための社会システム(特に貨幣経済システム) もう1つは、発展幻想からの自己改革。 こちらが難問です。 お金を稼ぐことはとても大事です。でも稼ぐお金が増えないといけない 増えない人間はだめである、増えない人間は不幸であるという考え方 から脱皮できるのか??? は本当にむずかしい。 しばしば、僕に、東京での仕事(=給与がよい)から、池田での仕事(=低所得)に よく移り変われましたね~??? と聞く人がいらっしゃいます。 直接には言えないので、大体その質問は中途半端に終わるのですが、 その理由は、 質問される方が、 「東京が上、田舎が下と思っている「人間」」からなんですね。 きつい言い方かもしれませんが、 「そのことが、この世の中をつくっていて、もし世の中を変えたいならば あなた自身がその考え方を変えないのに、 世の中への不満をいうのは、エゴですよ」 ということなのです。 今日はここまで!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[論文執筆にむけたメモ・つぶやき] カテゴリの最新記事
|