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カテゴリ:2010対抗戦
【関東大学対抗戦】
早稲田大学 88-0 成蹊大学 早稲田が試合開始から成蹊を圧倒した試合です。とにかく、テンポ、サポート、セットプレー、ブレイクダウンとどれをとっても素晴らしい出来でした。どのシチュエーションでも1対1の勝負にこだわっており、辻監督のやりたいラグビーの礎が浸透しているな、という印象を受けました。 9榎本10山中両選手のハーフ団は、学生では今一番破壊力のある組み合わせでしょう。榎本君は捌きが昨年に比べて格段によくなっています。パスの質、リズムと非常にいい。山中君は別格です。夏の甲子園で駒大苫小牧の田中まーくん(現楽天イーグルス)を見たときを思い出します。立ち姿がいい選手はでかく見えるんです(実際大きいということもあると思いますが・・・)。それだけの存在感がありますね。今年の早稲田は、彼がどんどん仕掛けていくラグビーになるでしょう。 初戦を見たとき、スクラムとモールは少し緩いかな?と思いましたが、この日はいいスクラムを組んでいました。特に突っ掛けがよかったのではないでしょうか。初戦となった立教戦では、3垣永君が最短距離で当たれていなかった。どちらかというと、上からかぶさるような突っ掛けの軌道で「やっぱり高校から大学の壁は厚いのかな」と思っていたのですが、この日は改善されていました。 モールはまだ緩い感じで、エッジの選手が後ろを向いてしまう癖があります。自分のところの圧が少なかったときに味方を呼び込むということだと思いますが、強い相手には蓋をされてしまうのでは。 モールには「湧く」「切る」「分断する」という前進の仕方があると思います。 湧く=相手のいない場所へ出て行って進む 切る=相手の力を利用して首を入れ替えてズラしていく 分断する=真ん中に圧をかけ、真っ直ぐ割っていく 今の早稲田は沸くモールを中心にしています。ただ、それも分断する=真っ直ぐ割るモールの破壊力があって怖さが倍増する押し方。モールも1対1にこだわった方が強みを発揮できるはずです。 ほとんどの時間を早稲田が支配しました。ディフェンスも統率の取れたシャローで間合いを詰め、危ない場面もほとんどなかった。もっと点差が離れてもおかしくない試合だったと思います。 勝野さんから頂いた写真。癒されましょう! ![]() ![]() さすが旅人です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 28, 2010 08:47:31 AM
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