|
テーマ:韓国!(17270)
カテゴリ:カテゴリ未分類
■新刊小説『日本征伐軍』出版
歴史書に記録された歴史が歴史的な事実を完璧に描いていると考えてはならない。著者の政治思想や哲学による歪曲が存在し、執筆者の奉ずる主君が誰なのかによって添削が加えられたり重要な史実が抜け落ちたりする。 高麗・モンゴル連合軍の日本征伐について知りたいと思っている人は少なくない。高麗がモンゴルと共に「麗蒙連合軍」を編成した理由は何なのか、連合軍はまともに戦うことも出来ずに台風で全滅したのか等々、戦争の全貌がベールに隠されているからだ。歴史書から麗蒙連合軍の実体を知るのは難しい。 全国が独島問題で騒然とするこの時期に、麗蒙連合軍の日本征伐を素材にした歴史小説『日本征伐軍』が出版されて注目を集めている。1994年に洪吉童伝を素材にした『律道国』を発表して文壇に登場して以来、『奇皇后』『動く島』などを発刊したチェ・ソンウク氏が書いた本だ。独島問題をめぐる韓日間の緊張に便乗して書かれた本ではなく、2年余りをかけた日本での現地調査と考証を通じて、失われた歴史を掘り出して生き生きと描いた本だ。 著者は、子孫たちの怠惰のせいであれ日帝時代の植民地史観のせいであれ、歴史をきちんと明らかにしないこともまた重大な歴史歪曲であるとして反省を求める。歴史追跡にだけ止まることなく歴史の具象化にも心血を傾け、小説家としての責務を果たした。読者たちは先祖の進取的な気風と、あまりにも劇的な歴史的諸事実を確認することができる。著者が10数回にわたり海外取材し、約740年前の痕跡を捜すために歩き回った苦労が、作品にそっくりそのまま溶け込んでいる。 著者は、麗蒙連合軍の日本征伐がいわゆる「神風」という表現によって深刻に歪曲されているという点に衝撃を受ける。大多数の人々はいまだに、麗蒙連合軍がいわゆる「神風」と呼ばれる台風のために日本本土にたどり着けぬまま全滅したと理解している。しかし麗蒙連合軍は対馬、壱岐、博多湾一帯、九州南部をあっという間に攻略して、破竹の勢いで本土占領に乗り出した。著者は日本での現地踏査を通じて、九州全域はもちろん本州の内陸奥深くまで麗蒙連合軍の跡があちこちに残っていることを確認した。 麗蒙連合軍の遠征に関するもう一つの歪曲は、元国の圧力に負けた受動的参戦だったという指摘だ。著者は、日本征伐が元国の高麗服属計画を鎮めるための秘策であり、むしろ高麗が元のクビライを説得して推進した戦争だった、と強調する。動員された兵士の数ではモンゴルの方が多かったが、日本征伐はあくまでも高麗軍が主導した。 スポーツソウル/Yahoo!Koreaニュース(韓国語)(2008/08/01 11:41) http://www.sportsseoul.com/news2/life/culture/ 2008/0801/20080801101050900000000_5819195479.html http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=13&articleid=20080801114100254d8&newssetid=85 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 3, 2008 08:02:11 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|