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別に恨みつらみを語るわけでないが、恨みをかって商売繁盛に転じた話もある。
日本にまだ濁り酒しかなかった頃の話。 のちの豪商・鴻池(こうのいけ)は、しがない酒の行商をして細々と暮らしていた。 あるとき、鴻池に恨みをもつ人間が、商売用の酒樽にこっそりあく水を混入した。 「してやったり、ざまあみろ」と、その男はほくそ笑んでいたに違いない。 ところが、翌朝樽をのぞいてみると、あろうことか酒がきれいに澄んでいる。 男が投げ込んでくれた灰のおかげで、濁酒は清酒へと華麗なる変身を遂げたのである。 「こんなはずでは・・・」と呆然としても時すでに遅し。 鴻池はこの清酒で稼ぎまくり、一躍、日本を代表する量替商へとのし上がったのである。 これは、恨まれ嫌がらせにあっての大成功だった。 人間この先何があるか分からない。 今いいから、ずーっとこの先も続くという保証はない。 さっぱりついていないとしょげかえっている人だって、もしかすると一躍栄光の覇者に転ずることだって、ないとは言い切れない。 わたしもこの後、安易に諦めず頑張ることに期待しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年05月16日 22時12分28秒
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