カテゴリ:社会の一こま
本日の衆院予算委員会で、懸案になっている靖国神社参拝問題について、小泉首相は「いつ行くか適切に判断する」との答弁を繰り返したうえで「言葉通りにとっていただいて結構」と述べ、改めて参拝継続に意欲を示した。
この発言が、今後海外の近隣諸国にどういう影響を及ぼすか、はたまた連立与党の公明党にどういう反応が現れるのか、注目されるところである。 また、「首相の職務として参拝しているのではない。私の信条から発する参拝に対し、他の国が干渉すべきでない。心の問題は自分自身の判断で考えるべき問題だ」と語った。 個人の思想信条は、他からどうこう言われる筋合いはないという一見当たり前のようなことを言っているが、はたしてこれで問題はないのだろうか。 一国を代表するという立場で、それが大きな問題になろうとも私には全く関係ないということを言っているのに等しい発言である。 これは、個人と公人の立場を全く無視しているところに、問題の本質があるように思う。 それを誰も阻止出来ないとしたら、日本の国益はどうなるのか? ただただこの先恐るべしである。 小泉首相は「戦没者にどのような追悼をするかは他の国が干渉すべきでないと申し上げたのであり、おかしいと思っていない」と改めて中国の対応に疑問を表明。ただ「内政干渉すべきでないとは申し上げていない」と付け加え、内政干渉とは受け止めていない、との見方を示した。 さらに、「決して軍国主義を美化するものではない。A級戦犯のために参拝しているのではない」と反論しつつ、東条英機元首相らをA級戦犯として裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)については「日本は受諾している。A級戦犯は戦争犯罪人と指定されており、その点は受諾している」と答弁した。 ならば、A級戦犯を祀る靖国神社に、何らかの処置を講ずる意見をすすめることも必要と思うのであるが、賛否両論のあるところであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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