カテゴリ:社会の一こま
かねて注目されていた自民党の党紀委員会が今日開かれた。
そして通常国会時に同党に所属しながら郵政民営化法案に反対した50人(衆院30人、参院20人)に対する処分が夕方発表された。 衆院では、衆院選後の首相指名選挙で小泉純一郎首相に投票せず、新党の衆院会派に加わった野呂田芳成氏を8段階ある処分のなかで最も重い除名とした。 また、除名か離党勧告かで注目を集めた野田聖子元郵政相は、かつて郵政民営化反対を唱えていたのに、今回の国会では賛成に鞍替えして処分の軽減をアッピールした効果からか2番目に重い離党勧告。その他25名も離党勧告。 衆院選に出馬しなかった村井仁氏ら3人は2番目に軽い戒告にとどめたようだ。 本当なら、衆議院解散の引き金になった参議院反対組に対しては、衆議院より軽いと思われる処分におわり、衆参の不公平感がにじみ出ている判定に終わったようだ。 もっとも参議院では、これ以上自民党の議員を除名したら過半数割れを起こすという自分達に都合の悪い結果になるので、処分をやりたくとも出来ないというお家事情があったようで、結局は何を基準にしての公平な判断なのか首を傾げるたくなる結果になったように思えるのは私だけであるまい。 そもそも、参議院の性格は、衆議院の行き過ぎを含め、その決議されたものを、良識の府として再度公正な目で判断を求められるところである。 衆議院と同じように党の方針で判断するだけのものなら2院制の必要はないのである。 そういう意味からいったら、判断は個人にゆだねられ、それに従わなかったという理由で党則違反として処分することは本来おかしいのかもしれない。 でも現実は、参議院は第2衆議院の様相を呈している。 ましてや今回の衆議院選挙で3分の2以上を確保した与党の体制では、参議院は実際何の役にも立たない存在なのである。 そこに血税が使われるということの歯痒さはなんともハラの虫が納まらない。 除名勧告を受けた議員さんは、それを受け入れ自民党を離党し、無所属での活動にならるのだろうが、いかばかりの成果を国民に還元して下さるのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月29日 12時23分33秒
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