カテゴリ:社会の一こま
この世の一寸先は闇とはよく言ったものだ。
今度は業界2位の日本製紙グループ本社が王子製紙の強引な手法の北越製紙に対するTOBに「待った!」を掛ける行動に出た。 これまで、表舞台に出ることなく、ことの推移を見ていたのだろうが、やはりTOBが成功した場合、自分達の立場に不利益が生ずると判断したようだ。 でも、北越製紙にとっては有り難いという気持ちには変わりないだろう。 強引で有無を言わさず自分の子分になれという手法にいささか呆れていた人達も少なくない。 まあ、私と接触する人は、どちらかといえば、北越製紙を好意的に見てくれる人が多いので、あたり前のことなのかもしれないが「どう考えても王子のやり方は理不尽で、納得を得られるやり方ではない」という感想を漏らす人が大半だった。 今回の会見で日本製紙の社長から発せられる言葉の中にも「北越製紙の経営体制、従業員の生活および地域社会のみならず、製紙業界の秩序を乱す恐れを感ずる」というのは、まことに事態をきちんと見ているお言葉として歓迎したい。 王子製紙のこれまでの言動の中には、法的にどうこうということは明らかにしているが、そこに生活している人たちのことなど、全く考えていないように思えたからである。 まだまだこれから熾烈な戦いが待っているだろうが、新たな展開に期待しつつ見守りたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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