カテゴリ:社会の一こま
よく私たちは、頭で考えたことをあれこれ言いあっていると、「じゃー百聞は一見にしかずだ。実際に現物を見て判断しよう」ということになる場合がある。
実地見聞と称して見学会などを行うこともあれば、現物を買っていろいろ見ながら試してみることもある。 それはそれで効果のあることで、後々の参考になり決してムダなことだとは私は思わない。 ところが、ルソーはこんな言葉を残している。 「視覚は、五感のうちでいちばん当てにならず、間違い易いものだ。人間は一目で地平線の半分を見渡せる。このように、視覚の作用はあまりにも速くかつ広大で、他の感覚によって修正することが出来ない。だから、目だけで物事を判断すると必ず間違う」と。 確かにさっと見てその第一印象で、ある程度自分自身の判断材料にしてしまうことはよくあることだ。 その第一印象もまたその人の持っている大事な感性だから否定は出来ない。 でも、それが全てではないのだから、いろいろな過程のなかで修正は出来る。 視覚での早とちりな判断を修正するには、いちばん鈍重だけれどもっとも正確な判断くだすことが確実な触覚と組み合わせるといいとも言われている。 技師、測量士、大工、画家などの普段から手を使ってやる人は、一般の人よりはるかに一目見て空間の大きさを正確に見積もることが出来るという。 それは日常の触覚からくる賜物だというのである。 その他、聴覚、味覚、臭覚というわれわれにはいろいろな感覚を持ち備えている。 この五感をフルに使ってこそより正確な判断が得られるのではなかろうか。 ここで、私の得意な一考察を。 男女の出会いも五感をフルに活用して判断を誤らないということが必要だ。 まず出会ってお互い顔からはじまり身体全体を見て(視覚)で判断する。 まずは第一段階をクリアして次のお付き合いが始まる。 いろいろ話し合い(聴覚)お互いの人間性が見えて来る。 ほのかに発散されるフェロモンが(臭覚)を刺激していっそう好感度増させる。 そしてキスという行為に至り甘い(味覚)で酔ってしまう。 ここまで来ればもう後戻りなど出来ない。 遂にはお互いの身体を触れ合って(触覚)で最後の愛情を確かめあう。 そして目出たくゴールイン。 「もしかしたらあなたには他に『性覚(またやH覚)』があるのでは」と言われそう(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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