カテゴリ:男の性(さが)
一見強いと思われた男が、ある状況下におかれると、こんなにも脆いものかと思わせる事例をひとつ。
豪放磊落(ごうほうらいらく)で、酒飲み、エッチで、毎晩銀座や赤坂で飲み歩き、帰りはいつも午前様の遊び人だったひとがいた。 事業に成功し成金の彼は、金にものをいわせて、手当たり次第に若い女をモノにしていた。 飲むと口癖のように「あんな古女房とはいつでも別れて、若いピチピチした女を女房にするのだ」とも言っていた。 ところが突然その彼の奥さんが急死した。 半年近く経過してから、彼に会う機会があった。 驚いた! 以前の彼は、白髪もなく年齢より10歳は若く見え、どこへ行っても40代で通っていた。 ところが久ぶりに見る彼は大病を患ったわけでもないのに、髪は白くなり、皺が寄り、精気がなく、以前とは逆に実際の年齢より10歳も老けて見えた。 あれほど、クソミソにけなしていた古女房が亡くなったことで、彼の帰るべき行き先場所を見失ってしまったのである。 男は方向感覚を失った鼠ようにただうろたえるだけになってしまったのである。 必ずしも全ての男性に当てはまるわけではないが、この現象はパラノイア的(妄想的)傾向の強い人間にみられるという。 定年退職した男が急に老け込み、方向感覚を失ってしまう現象は、抑圧されていたリピドー(性的欲望)の逆流現象である。 本来なら外に向って流出すべきリピドーが内に向って逆流するときリピドーの内出血がおこるのである。 ああよかった。 年相応の愛情を妻に注げる環境の今の私。 まだまだ外に向けて健全なリピドーが発揮出来るのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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