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2007年02月01日
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カテゴリ:社会の一こま
昨日ちょっと触れた「消火器点検契約トラブル」についてもう少し詳しく報告します。
私の不注意が最大原因と深く反省しつつ、次のような顛末書を会社に提出いたしました。
ここにその文章(一部編集を加え)を掲載します。

『1月30~31日にかけて、表題の件で大きなトラブルを発生させてしまいました。
事態の経緯と対応、その反省と今後の課題を報告し、再発防止を構築したいと考えます。

1.経過

(1)1月30日午後4時過ぎ、予告なくマル○○商工(大阪市)という消火器点検業者が来場し、所定の手続(施設内立入り許可願い)をして点検作業を行った。
(2)点検結果報告として、消火器を一旦預かり外で点検して明日納入するという説明を受け、1枚の書類(役務提供に関する契約書)にサインを求められ、その書類の控えを置いて退出して行った(午後5時過ぎ)。
(3)後でその報告書類を確認したところ、全くこちらが認識していた内容と異なることがわかり、翌31日消火器納入と点検代金請求に関するする連絡を受けたとき、この契約は認められないことを通告した。
(4)以後、その契約に関することで双方の主張が異なり、こちらは先方の要求する点検代金63,997円の支払いを拒否し、先方は代金支払いがないなら預かった消火器は返却しないと言い張り、そこで交渉は決裂し、業者は帰っていった。(消火器10本は戻らず)

2.講じた対応

(1)31日朝、工場に来場中の社長に報告して、当社担当弁護士にアドバイスを受けていただいた。契約に違法性がある(クーリングオフが出来ないという文章)ので代金の支払いはする必要はないとの確認をし交渉に臨んだ。
(2)同じく31日、新潟工場の防火設備点検専門会社へ連絡をとり担当者に工場へ来てもらい、対応に関するアドバイスをいただいた。業者が取り立てに来たときも一緒に対応していただいた。

3.なぜこんな事態になったか

(1)最初の対応で、きちんと来場の業者確認をしなかったことが最大の反省点である。新らしい工場の消防設備を入れた業者だと頭から思い込み、初期点検に来たものと勘違いして対応してしまった。
(2)たまたまそのとき、別の件の処理に追われており、細かい先方の示す書類に目を通す余裕もなく、安易にサインしてしまった。(これは弁解理由にはならない)
(3)マル○○商工は、最初からこういう詐欺行為を目的にして来ており、逃げ道をきちんと盛り込んだ書類と口頭説明を準備して来ていた。会話記録のテープレコーダーまで携帯。ところがこちらはそういうケースがあることを事前に察知出来ず、認識の甘さがあった。

4.今回の件での教訓 

(1)こういう大きな事態に発展してしまい、社長始め会社や周囲に多大な迷惑をかけてしまったことに責任の重大さを感じ深く反省している。
(2)再びこのような過ちを犯さないためには、窓口対応はきちんとおこなう必要がある。少なくとも安易な思い込みは排除し、きちんとしたチェック機能を働かせることが大切であることを痛感した。
(3)とくに今回の書面をよく見ると、相手に都合よい文面になっている。サインする際には入念なチェックが要求される。
(4)今回アドバイスしてくれた○○防災担当のお話で、この種の被害は他にも発生していることを知った。裁判記録もある。今後はこういう情報を積極的に集め、きめ細かな伝達と再発防止に努めることが必要である。』


ざっとこういうことであるが、もう少し説明をしましょう。
私のいる工場は、昨年11月末完成したばかりで、まだ操業開始2か月しか経過していない新しい所です。
まだ手直し工事や、新しい追加工事が行われ、連日それぞれの専門業者が来ている状態です。

突然「消火器の点検に来ました」と言って来たのですが、連日入ってきている業者の一部と頭から思い込んでしまったのがそもそも失敗の元だったのです。

「ウチはまだ新しいので、今年の秋に専門業者に点検してもらうことになっているのだけど」と話したとき、「それはそれでいいのです。今日は無料外観検査ですから」と。
そして点検に入るための「施設内立入り許可願い」にサインを求められたので、細かく内容確認せず、それに応じてしまったのです。
そこには外観検査して、くわしい点検が必要と判断したら有償にて点検という項目があったのです。

翌日の交渉で、まだ新し消火器がなぜ点検が必要だったのかと問いただすと「2006年製だから」という返事。
「だってまだ2007年が始まったばかりじゃないか」と言えば、「2006年始めの製造なら、点検が必要対象だ(半年以上たったものは点検対象)」という始末。
「うちは専門業者がいるからと言ったじゃないか」と言えば、「それはそれで別に必要ないとは言わなかった。うちはあなた(私のことを指す)が点検することに対し了承サインしたから、契約文書を認めてくれたと判断し、それに従ってやったまでのこと。いまさらとやかく言われる筋合いはない」と言い張る始末。
「書面に書いてある電話番号に電話しても別の会社名を名乗るけどどういうわけか」と問いつめれば、
「まだ時間が早いので・・」「その名前(別の名前)で最初登録していたから」と、つじつまの合わない答弁。
「こういう商売なら許可証があるはずだ。それを見せてくれ」と言えば、
「大阪の消防署に電話して確かめてもらえば、うちが許可をとっていることがわかる」などなど逃げて交渉が噛み合ない。

最後にはもう少し代金を安くする(点検の実費程度でいい)から支払ってほしいと言い出す始末で話しにならない。

「これ以上話しても無駄だからあとはウチの担当弁護士に話してそちらから代金をもらってほしい」と言ってその弁護士の名前と電話番号の書いたメモを渡して交渉を打ち切った。
終わりの方では相手はヤクザの言葉調になり、大声で怒鳴り散らし、それは修羅場の光景でありました。
もちろんこの交渉は私が前面に出て当たりました。
口論のやりとりだけで、暴力行為にまで発展しなかったのが幸いでした。

最後は「こんな話のわからない奴は初めてだ!」と私に罵声を浴びながら帰って行きました。

高い授業料を払ってのいい勉強になった一日でありました。

『あ~あ 疲れた~!』







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最終更新日  2007年02月02日 22時58分20秒
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