20年前、白いギター
「20年」というのは自分がクラシックギターを始めてからの月日である。今年の2月か3月で「20年」になると最近ふと思い出した。始めて手にしたギターは親戚の家にあった白いクラシックギターだった。「白いギター」というのが流行っていたそうだが、クラシックギターを白くペイントしてあるものだ。最近は見かけない。今にして思えばなんともボロな楽器であったが、当時はそれでも十分だった。その楽器で発表会にも出ている。初めて習いに来られる生徒さんで、「この楽器眠っていたんですけど使えますか?」という方が結構いる。汚れていたり弦が古くなっていたりするが意外と使えるものが多い。上達すればいいものに替えていくべきだと思うが、そういうギターが身近にあったということは何かの縁であると思う。自分もその「白いギター」が一つの取っ掛かりになったことは間違いない。