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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

柊リンゴ

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2006/04/19
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ケーキの飾り付けが好き。きれいに仕上げてあげれると嬉しい。

綺麗なものが好き。

「将軍の彼女ってどんなひと?」
「うーん・綺麗よ?」
「モデルみたいな?」
「そうかもね。」

ああ 彼女が何をやっているのか知らないな、聞かないし。
ただ・俺が部屋に帰ると「ケーキの臭いが充満する」と言って顔をしかめるな。
あの顔が嫌かも。

「そんなこと言って、もしかして別れた?」
「うーん。そうかも。来ないし。」
「自然消滅なの?」
「俺。追わないし。めんどくさいの・いやなの。」
「・・さみしくない?」
「うーん。連れと遊ぶし。セフレもいるから処理できるし。」
「ああ。そう・・。あれ?本気で彼女を好きじゃなかったとか。」
「そうかもね。」

彼女に対して・全部手に入れたいとか。
俺のものじゃなきゃいや・とか、思ったことがないから。
連れの言う独占欲みたいなの。よくわからなかった。


気になったあの子に手を出して。
触って。
声を聞いて。
ぎゅうっと抱きしめたものの感触が。

初めての恋じゃないのに。
あのかわいい子が。あの子が全部欲しくなったんだ。

嫌がる声も。
細い指も。
こぼれた涙も。
のけぞる背中も。

あのかわいい子が俺の名前だけを 呼べばいいのに。

ずっと きれいに。よくしてあげれるのに。

「ねえ・・。」
ねえ。聞こえて欲しいんだけど。
俺なら真夏ちゃんを。


冬至のお話です。真夏は寂しがっているんですけどね・・。
と・すれ違ってます・・。将軍にわかるかしら。





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Last updated  2006/04/19 06:07:09 PM



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