カテゴリ:きみに願いを。(詩)
「おまえ。髪の毛ぼさぼさ。」
きれいなお顔だちの少年は、むっとしてつぶやきます。 「ええ?そおお?」 首をかしげた女の子は、成程。強風にあおられたみたいにぼさぼさの髪です。 「くしは。」 「へ?」 「くしを出せって言ってるの。持ってないのか?」 あわててかばんをさぐる女の子。 いらいらしている男の子。 二人は中学生です。同じクラスです。そして席もお隣さんです。 今日は服装検査の日です。 委員長を任されている・この男の子は のんびりやさんな お隣さんが気になるようです。 「ああ。アキちゃん。また一宮をかまっているよ。」 のんきな声の主にきつい視線をぶつけます。 「うるさい。こいつが悪いんだ。 女のくせに髪の毛ぼさぼさで学校にくるなんて。」 「放っておけばいいのに。アキちゃん。」 皆が口々に騒ぎます。 「うるさいよ。」 怒鳴るから皆、静まり返ります。 「こいつが悪いの。こんな頭で、俺の隣に座っていてほしくないの。」 「・・・だから。ほっておけよ。一宮のぼさぼさ髪はいつものことじゃん。」 「今日は、服装検査だ。みっともないだろう。おい、一宮、まだか。 お前はくしも持っていないのか。」 うう・・とおびえた女の子・・。 「やっぱりな。もういい。俺のを貸してやる。さっさと直せ。」 どうしてこんなに、この子にかまうのだろう。 男の子は自分でも よく理解していませんでした。 中学生の男の子と女の子の 恋? のお話です。 ぐぐるからお引越しします。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/19 06:58:54 PM
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