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テーマ:アニメ!!(3878)
カテゴリ:ノイタミナ
ぶつかり合う殺意と本心。
孤独の頚木を逃れ、新たなる世界へ向かう二つの魂。 「完璧な世界」 あらすじは公式からです。 再び相まみえる狡噛と槙島。 槙島を前に、狡噛の『殺意』がむき出しになる。 システムの檻に囚えられなかった2つの魂が、疾走する。 彼らの到達した地平に、朱は何を見るのか。 そして彼女の出す答えとは――。 *********************************** まずは2クール、とても楽しく視聴することができました。 スタッフの皆さんの熱い思いが作品に反映されていましたね。 夕べの最終話直前座談会は残念ながら視聴できませんでしたが、 この作品で言いたいことは多分、様々で受け取るほうが見て 考える、そんな作品だったと思います。 ニトロさん作品にしては死者が少なく(苦笑)、生き残った人々が これからどうなっていくのか余韻を残しているので二期、あるいは 本広監督念願の実写化で動いていくのでは、と考えています。 見終わって感じたことは、シビュラを動かし、電源ボタンを落とすのは 狡噛なのでは、とね。 話は逸れますが、昨年、9月に参加したマクロスFCイベント、 「第1次超長距離移民船団 メガロード進宙祭」でのことで記事には 書きそびれたところを思い出しました。 「第1次超長距離移民船団 メガロード進宙祭」、レポはこちら♪ 早瀬未沙役の声優、土井 美加さんがされた思い出に残る場面の話です。 地球に帰ってきた未沙と輝が瓦礫の中で残っていた食事セットで食事を 取る場面を想像するシーン。 そこで、もしも無人島に来てしまったらどう行動する?という質問が ありました。 土井さん始め、女性声優さん(遠藤綾ちゃんとか中島愛ちゃんとかね♪)は まずその島で生きる術を探す、でした。 唯一の男性ゲスト、マックス役の速水さんは「島をどう脱出するか考える」。 で、男女の思考の違いに舞台の上の皆さんはうんうん!とうなづくこと しきりだったんですよ。(もちろん、私も。) つまり男性は「自分がいる状況を変える」事を考え、女性は「置かれた 状況で何とかする」と考えるようにできているんだな、と気付かされたわけで。 だから、「PSYCHO-PASS」、この作品でも朱はシステムへの矛盾や怒りは 感じているものの、システムは今は必要なもの、と考え破壊行動に至るところまでは いかなかった。 槇島と狡噛は枠に収まりきれず、共感はしても共鳴することなく一方を排斥する 結果を選んだ。 (私怨、という部分を除いても戦う本能とかに”男”を感じるのですよ。) 二人のどちらかが残っても不穏分子には変わりないということだったん ですよね。 歴史の革命者に男が多いのはそういう事なのだろうとも思いました。 ナイフと剃刀の格闘戦は見ごたえがありました! 頭脳派に見える槇島が格闘戦に強いのは承知済みですよね。 しかし、劣勢だった狡噛、槇島の胸を攻撃!!! そこに割って入ったのが朱。 一時停戦ですね。 槇島は当然、逃亡。 てきぱきと指示をする朱の変貌にさすがの狡噛もびっくり。(笑) 「手伝ってください。」 でも、使うのはパラライザーモードのドミネーターのみ。 殺そうとしたら足を容赦なく撃つ! 「もう少し可愛げがあったほうがいい。」 また狡噛さんの好みが出たようです。(笑) 滴る血を追いかけながら問答する二人。 「法が人を守るんじゃなく人が法を守るんです。」 それはもろくて壊れやすいけれど、人々の祈りが積み重なって できたもの。 悪を、罪を受けた人々が社会からそれを排除しようと考えに考えて 積み上げてきた法というものを大事にしようと言うのですね。 朱ちゃんは性善説、性悪説どちらも取り入れた結論に達したように 思います。 狡噛さんはそれが守られれば潜在犯も執行官もいない世の中になるだろうと。 槇島は潜んでいたトラックを急発進させる! トラックを避けた二人! 「朱!!!」 狡噛さん、ここで名前呼びですね。 朱ちゃんを執行官ではなく”個人”として考えているってことなのかな。 しがみついていく朱ちゃん!!! 手にした銃で(狡噛のですよね。)タイヤを打ち抜く!!! 横転してトラックは周囲の麦畑に!!! 倒れた朱を足蹴にする槇島。 「いい加減、僕たちを侮辱するのは止めて欲しい。」 銃にはもう弾が無かった。 けれど 「そうか、君は・・・。」 槇島はここで朱を殺すことができたけどそうしなかった。 その理由は・・・? うーん・・・彼女が狡噛さんを殺人犯にしたくない一心でここまで来た理由を 覚ったから、かな。 システムに従うこと=彼らを侮辱する。 そうじゃなくて彼女は彼女なりの思いがあってここまで来たのだから。 倒れた朱から銃を取って槇島を追おうとする狡噛。 引き止める言葉は彼にはもう届かなかった。 「これは俺とアイツだけの問題なんだ。」 二人にはもうシビュラなんてどうでも良かったからね。 槇島はスペアじゃない”ただ一人”になろうとした。 狡噛は”ただ一人”槇島を追うことに決めて追いかけてきた。 だから 「ボクが君以外の誰かに殺される光景は どうしても思い浮かばないんだ。」 麦畑を抜け、必死に進もうとする槇島の姿はとても美しい。 が限界が来た。 背後に来た狡噛の銃が槇島を狙う。 「君はこの後、僕の代わりを見つけられるのかな。」 「いいや、もう二度と御免だね。」 仲間を失う苦痛は。 狡噛が手を汚し、行ってしまったことに涙する朱。 「相手のことだけを見つめていた。」 孤独であって、孤独でない。 友と仲間の死が無ければ彼らは共鳴できたのでしょうか? その後、シビュラと対面し、自分の存在価値と運用を確かめる朱。 葛藤はあっても存在価値は下がらない。 シビュラの本体と仕様を隠匿しておくのは将来、難しい。 その時のためにシステムありき、な考えを持つ朱の思考が役立つと 言うのですね。 朱が決して、自らの命を捨てることなど無いこともお見通し。 朱ちゃん、悔しいだろうけど・・・ 「犬死は御免だし。」 いつかもっとより良い社会を求める人間がこの部屋の電源を落とすだろう。 二か月後。 宜野座は執行官の道を選んで古巣に戻った。 嫌いだった自分の顔を認めることができるようになった。 征陸と目元が似ていたのでしたね。 父とありのままの自分を認め、選べる中でまず最善の道を選んだの でしょう。 枠を飛び越える力は自分には無いから。 狡噛はきっとしぶとく生き延びる。 できる男、と思われた宜野座を普通の人ポジションに置いたことは 最初の印象から考えると意外でしたね。 でも、人は狡噛よりも宜野座のような生き方をする人のほうが 圧倒的に多いのでしょう。 床を共にしている弥生と志恩。 弥生が潜在犯扱いされた原因は多分、これなんでしょうね。 志恩もそうなのかな。 余計なシーン・・・と思うかもしれないけど、こういうところに 女の図太さとしたたかさを感じますね。 己の矜持のために命をなげうつ男はロマンチスト。 果たせば慰めになるのか?と。 そして、一係は朱の元、新しい監視官を迎える。 霜月美佳。 十代の監視官。 シビュラはもしかしたら代わりの朱を見つけたのかもしれません。 シビュラの枠にギリギリ踏みとどまる執行官と共に新たな任務が 始まる。 ということで22回、それぞれのキャラの掘り下げとか多少、足りない 部分はありましたが、最近のアニメには無いジャンルで楽しませてもらいました。 対システム、対槇島というよりも人の心の良心に訴える?みたいな? でも、そんな説教くさいものじゃなくてエンターテイメントとして表現できたと 思いますね。 また新しい連鎖を見せて欲しいと思います。 スタッフ・キャストの皆さん、お疲れ様でした。 特に槇島役の櫻井くんの力量に改めて感服♪ 改めてかっこいい皆さん! fc2サイト記事はこちら♪ TB URLはこちら♪ http://kiraboshi714.blog55.fc2.com/tb.php/1125-e87f34e3 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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