ホトトギスの雌親が、鶯の卵を巣から落として、そこに産卵して、雛育ては雌鶯に丸投げ、という托卵の現象は、自然界のひとつの生存競争として理解しようとしても、なかなか受け入れがたい事実です。
托卵で知られている野鳥は、ホトトギス科の鳥で、ホトトギス、カッコウ、ジュウイチ、ツツドリがこれに含まれます。
仮親となる鳥は、托卵される時には必死で抵抗、攻撃するのに、いざ托卵されると、必死で雛育てをする本能が、なかなか理解されていませんでした。
その仮親の雛育ての本能を説明する、ひとつの仮説があります。雛育ての本能は、いったんスイッチが入ると、意志とは無関係に、その機能を全うする方向に動き出す、という仮説です。IDとPWを入力すると、自動的に開くパソコン、最初の一押しですべてが倒れていくドミノのようなもので、最初のスイッチが入ると、本来の親鳥であろうが、仮親であろうが、雛育ての本能には、親鳥の意志、理由は存在せずに、雛育てがまっとうされるのです。
存在しない本能の説明、理由は、追及しても仕方ありませんね。ヒトはそれを神の意志として、 ただ受け入れるのみ、です。
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最終更新日
2016年06月22日 16時50分46秒
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