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カテゴリ:読書
『村上海賊の娘』(和田竜著、上下巻)は、久しぶりに面白くて夢中になって読んだ。
織田方から包囲されている石山本願寺に毛利方が兵糧入れをするというのがストーリーの大筋だ。 入口の木津川河口は泉州海賊を中心とする織田方から海上封鎖されており、それを毛利方、村上海賊が打ち破ろうとする。クライマックスは海賊対海賊の戦いだ。 海戦の他に、石山本願寺に味方するのは他に鉄砲傭兵集団、雑賀党もいて、戦記物として楽しめる。 昨日のNHK大河ドラマ『どうする家康』で、一向宗側が門徒達に「進まば極楽浄土、退かば無間地獄」と言っていた。三河一向一揆の始まりのシーンだ。 この言葉「進まば極楽浄土、退かば無間地獄」は『村上海賊の娘』にも出てきた。 主人公の景(きょう)は、往生成仏は阿弥陀仏を信じることによって、確定している筈だったのでないかと反発する。 海賊らしいバイオレンスと主人公のアクションシーンの連続で、昔見た、女主人公が出てくるアクション映画のようだと思った。 そこはかとない哀愁を感じるのは、その後何年かすると海賊禁止令が出て、海賊そのものがなくなってしまったからかもしれない。日本の原風景を見たような気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 22, 2023 06:22:29 AM
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