カテゴリ:Education
民主教育研究所主催・全国教育研究集会が中央大学・理工学部(水道橋)で1泊2日の日程で行われた。
初日は、フリージャーナリストの安田純平氏の講演から始まった。イラク取材中の拘束体験をもとにした安田氏の講演は、とても面白く、ひとつひとつの言葉を慎重に選びながら、誠実さが滲み出る話であった。 たとえば、一連の報道に関する「人質」「自己責任論」「テロリスト」ということばの使い方にしても、新聞・テレビをはじめとしたマスメディアは、正常な検証能力を失ってしまい「ことば」を正確に使おうとしていない。 思考は「ことば」によって為されるから、その「ことば」を報道する側が疎かにしたら、それ以上の思考をすることが「ことば」を受け取る側には難しいということ。 「テロリスト」ということばの使い方に見られるように、個々に異なる事実とその背景を無視して、ステレオタイプの定義のみで「ことば」を使用し、その実態の伴わない定義なきステレオタイプの「ことば」が氾濫することで我々が陥りがちな、異なる世界観、異質な他者に対する具体的想像力の欠如。 われわれ教育の現場でも、生徒に対して、「ことば」に対する敏感な感覚、正しい情報の精選、真のメディアリテラシー(というより「2次的な情報ソースはまず疑ってかかれということ!?」)を身につけさせることが必要になってくるであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 12, 2004 12:31:57 PM
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