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テーマ:バス(36)
カテゴリ:バス
大阪モノレール「阪大病院前」駅を降りると、目の前はすぐに病院入り口で実に便利ですが、茨木市、豊中市などからの路線バスも多数発着しています。
茨木市から乗り入れてくるのは近鉄バス。近鉄の100%子会社です。大阪府内の近鉄沿線のほかに、摂津市、茨木市、京都府伏見区の向島団地などに路線を広げています。 千里中央など吹田市、豊中市方面から乗り入れてくるのは阪急バス。あの「阪急阪神ホールディングス」傘下の会社です。阪大病院から千里中央行きのバスが頻発しており、お昼前のバス停には常にお客さんが待っている状態でした。 バス停周辺に男性が一人、「ビッグイシュー」という小冊子を持って現れました。ホームレスの自立を支援するために発行されている冊子で200円とのこと。私も初めて見るので、「うーん」と言っていたら、「それならバックナンバーを見本として差し上げましょう」と1部手渡してきたのでいただくことにしました。冊子はあとでゆっくり見ることにして、お話を伺いました。 仕入れ値と売値の差額が儲けになるとのこと。ホームレスが自立できるか否かは「儲けたお金を貯めることができるかが成功と失敗の境目」とのこと。「少しずつ貯めていけば路上で生活していた人も、簡易宿舎、アパートと住むところもだんだんとよくなっていく」との話。 「実際のところどうなんですか?」と質問すると、「半数は脱落する」との返事。理由はアルコール依存症の患者が多く、儲けたお金をすぐに「飲んで」しまう人が多いそうです。たくさん儲ければ儲けただけ飲んでしまうのがアルコール依存症患者であって、お金はたまらないそうです。 件の男性は「病院前は人が多い」と集中的に訪問しているとのこと。深入りすると話が長くなるので「成功しているか?」なんていう質問はしませんでしたが。 なるほど。ホームレス支援のボランティアをしている人を私も知っていますが、こんな方法もあるんですね。誰もなりたくてホームレスになっているわけではありません。「格差」が問題視されるこのご時勢、事情があって住み家を失っているわけで、自立しようと努力している人もいるのですね。でも「アルコール依存」の話は衝撃的でしたね。 千里中央行きのバスが来たタイミングで話を切り上げて、男性には「頑張ってや」と一言かけて私はその場を去りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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