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テーマ:鉄道雑談(1526)
カテゴリ:鉄道
先週の北陸湯めぐり行の記事の最後は鉄道ネタで。
加賀温泉郷湯めぐりの後はJR北陸本線で福井へ移動。19:00発の名古屋行き北陸道高速バスを予約してあるので、残った時間を福井鉄道に乗って過ごそうと考えました。 福井鉄道は福井市内の田原町駅と越前市(旧武生市)の武生新(たけふしん)駅まで20.9キロと福井市内の市役所前~福井駅前間0.5キロの路線を持つ名鉄グループの私鉄です。福井市内一部区間は路面を走ります。 福井鉄道880形 福井駅前にて posted by (C)喜多山栄 同線には2005年に廃止となった名鉄美濃町線、田神線、岐阜市内線、揖斐線の各線で走っていた電車を翌2006年から順次導入し、それまで走っていた高床式の電車は一部を除いて淘汰されました。同線に転入した電車は元美濃町線の800形(部分低床車)と880形(連節車)、元岐阜市内線・揖斐線の770形です。 福井駅前の停留所に止まっていた880形電車に飛び乗りました。福井駅前を出た電車は本線と合流する市役所前でスイッチバック。進行方向が変わります。ワンマン電車ですが、係員が切符を売りに来ました。もう珍しくなったパンチ式の車内補充券でした。 福井鉄道車内補充券 posted by (C)喜多山栄 車内は学校帰りの高校生でにぎわっていました。 路面区間から専用軌道区間に入るとスピードが上がります。運転席の速度計をのぞいてみると時速60キロまで上がっていました。かつてこの電車が走っていた名鉄美濃町線は路面電車規格で最高速度40キロでしたから、相当飛ばしていることになります。当初の「予定外」の仕事をしていることになります。 ちなみに揖斐線用の770形は揖斐線内で時速70キロくらいまで加速していました。揖斐線は鉄道線規格でしたからスピードも出せたのです。 終点・武生新まで乗りとおして、少し休憩して福井市内まで折り返すことにしました。高速バスのりば「京福バスターミナル」は福鉄の「市役所前」停留場のすぐ前なので便利です。 あらためて、車内を観察。内装は名鉄時代と変わっていませんでしたね。プラスチック製のロングシートに1人ずつ区分された座布団。カラフルなつり革に連結部の円い通路など岐阜で走っていた当時そのままです。 福鉄880形のシート posted by (C)喜多山栄 福鉄880形の貫通路 posted by (C)喜多山栄 途中で日没になってしまったので、景色をゆっくり眺めることはできませんでした。それでも途中駅ですれ違う電車やポイント(分岐器)を雪から守るシェルターなどを観察することができました。 蛇足ですが、同じ2両連節電車である880形と770形を容易に見分ける方法。名鉄時代は走る路線も異なり、末期には770形が独自塗装や広告電車になっていたので容易に見分けられましたが、福井では同じような前面マスクと塗装をまとっているので一瞬見間違えることがあります。 答えは側窓です。880形の窓は上下二段の2連サッシであるのに対して、770形の窓は1枚ガラスの窓が扉間に3つ並んでいます。880形は非冷房だった時期が長いので、容易に開く窓でないと夏は悲惨だったということですね。770形は製造当初から冷房車で揖斐線の旧型車を淘汰したのでした。 『路面電車・映像全集(DVD)』 【送料無料選択可!】全国チンチン電車紀行 北海道・北陸・関東編 / 趣味教養 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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