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テーマ:路線バス(284)
カテゴリ:バス
京都府北部、丹後半島の付け根にかつてニッケル鉱山輸送を目的としたミニ私鉄が走っていました。国鉄(当時)宮津線の丹後山田駅(現・北近畿タンゴ鉄道野田川駅)から分岐して加悦(かや)まで結んでいた加悦鉄道です。1985年(昭和60年)に鉄道を廃止、社名をカヤ興産として同社のバスに転換されました。その後バス部門だけ分社化され加悦フェローラインとして今日に至っています。私自身は、鉄道への乗車はかないませんでした。 加悦フェローライン ロゴマーク posted by (C)喜多山栄 バス路線の休廃止などよくある話で、珍しくもないのですが、この例は会社が路線バス事業そのものから完全に撤退してしまうということで事態の深刻さが伺われます。私が学生時代をすごした1990年代初頭には京都市内で同社の大型観光バスも見かけたのですが。 廃止まで2週間を切っているので、仕事が休みの日に前泊日帰り強行軍で行ってきました。時系列的な旅日記的記事は別途述べるとして、まず最大の目的であるバスに乗ることにします。 加悦フェローライン 加悦町役場ゆき 野田川駅 posted by (C)喜多山栄 北近畿タンゴ鉄道の野田川駅がバスの起点。1日2本、宮津駅前まで乗り入れていますが鉄道時代の起点駅にこだわってみました。駅前には“Fellow Line”と大きなロゴマークが書かれた白いマイクロバス(三菱ローザ)が止まっていました。 各地の少需要バスで使われている小型バス、日野リエッセやポンチョの水準までにも及ばないのが輸送実態を示していますね。野田川駅で乗りこんだ乗客は私を含めて2人。1人は途中の停留所で下車。終点の加悦町役場(与謝野町加悦庁舎)で下りたのは私一人でした。 路線バス廃止を知らせる張り紙(車内) posted by (C)喜多山栄 車内には事業廃止を知らせる張り紙や、記念乗車券の発売を知らせる掲示も。運賃の節約になるので、私も300円のフリー乗車券を購入しました。 加悦バス廃止記念乗車券発売のお知らせ posted by (C)喜多山栄 町村合併により加悦町は隣の野田川町と一緒になり、役場は「与謝野町役場加悦庁舎」となっていました。同町は丹後海陸交通という阪急資本のバス会社のエリアで、福知山や宮津と結ぶ路線が乗り入れています。加悦フェローラインがなくなった後でも公共交通が空白になるわけではありません。 丹海バス(左)とのツーショット 加悦庁舎前 posted by (C)喜多山栄 詳しいレポートは順次書いていこうと思います。 「婚活の時期なのに、何やっているんだ?」と怒られそうですが、まだ具体的な動きがつくれず手詰まり気味で、休日に家にこもったりしていては気が滅入りそうなので、割り切って鉄分をたっぷりと補給することにしたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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