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2024年04月14日
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カテゴリ:障がい福祉

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング むずかしい子にやさしい子育て [ シンシア・ウィッタム ]


発達と障害を考える本(4) ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち


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ADHDとは、忘れ物やミスが多い「不注意」、落ち着きのない「多動性」、待つことが難しくすぐに実行してしまう「衝動性」の3つの症状を特徴とする精神疾患です。


ADHDは子どもに限られた疾患ではなく、大人でも約2.5%がADHDだと報告されています。


ADHDって何?
ADHDは、「不注意」、「多動性」、「衝動性」の3つの症状を特徴とする精神疾患です。通常は小さい頃から症状が見られますが、子どもに限られた疾患ではなく、成人でもみられます。本記事ではADHDがどのような特徴をもつ疾患であるか、解説します。
ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:注意欠如・多動症※)は、忘れ物が多かったりミスを繰り返したりする「不注意」、落ち着きのない「多動性」、待つことが難しくすぐに実行してしまう「衝動性」の3つの症状を特徴とする精神疾患です。
※”注意欠如・多動性障害”と呼ばれることもあります
通常は小さい頃から症状が見られ、約5%の子どもがADHDと診断されています。しかし、子どもに限られた疾患ではなく、大人でも約2.5%がADHDだと報告されています。また、小児期では、女児に比べて男児の方が4~5倍ほどADHDの症状が見られますが、大人になると男女に大きな差はなくなります。1)
ADHDは発達障害者支援法2)によって、自閉症やアスペルガー症候群と同じように「発達障害」として定義されています。そのため、親のしつけが悪い、子育ての環境が良くないなどの理由で発症するのではありません。親や兄弟がADHDだとADHDである可能性が高いというような遺伝的要因と、母親の妊娠中の喫煙や生まれた時の体重などの胎児期における環境要因が合わさることで発症すると言われています。


ADHDの特徴的な症状
ADHDは「不注意が優勢に存在」、「多動性−衝動性が優勢に存在」、そのどちらも併せ持つ「混合して存在」の3つに分類されています。(「多動性」と「衝動性」は関連が深いため1つの領域としてまとめて考えることが多いです)。しかし実際には成長とともに「混合して存在」していたのが「不注意優勢」に変わっていくなど、時間経過とともに変化することがあります。特に青年期以降は、外から観察される「多動」は軽減しますが、頻回のおしゃべり、もじもじするといった内的な落ち着きのなさが顕著になっていきます3)。この他にも大人のADHDの特徴としては、計画を立てて行動をすることが困難になる実行機能障害や情緒的な不安定性が目立つことがあります。また、二次的に気分障害、不安障害、物質使用障害を合併していることもあります。これらは、ADHDと症状が類似しているため、診断はより困難になります。


ADHDの診断
米国精神医学会による疾患分類と診断基準集であるDSM-5では、9つの不注意症状および9つの多動性・衝動性症状が記載されています。この基準による診断では、少なくとも一つのグループで17歳未満では6項目、17歳以上では5項目以上満たす必要があります。(以下はDSM-5の一部を抜粋したものです)


診断は、現在の症状だけではできません。不注意または多動性-衝動性症状のうち、いくつかが12歳になる前から存在していたことを確認する必要があります。また、2つ以上の場面(例:家庭、学校、職場:友人や親戚といるとき:その他の活動中)でも同じ症状がみられるか、これらの症状によって社会的、学業的、または職業的な機能が明確に低下しているという証拠や証言があるかも確認します。
そのため、ADHDの診断を行うには、問診だけでなく、普段の行動観察や第三者(教師、上司、友人など)からの情報提供も重要になります。


ADHDの特性を理解して生活する
ADHDにおける「不注意」「多動」「衝動性」は行動上の問題であり、それらは健常者でも程度の差こそあれ、それなりに見られることが多いものです。そのため、健常からどれくらい逸脱して問題となっているか、年齢によってどれくらい不相応な状態なのか、という視点で考えることが重要です。


ADHDの子どもは、その疾患の特徴だけを見ると”しつけができていない子ども”、”その保護者は悪い育て方をしている”などと見られる可能性があります。ADHDの大人は、”仕事ができない”、”空気が読めない”などと思われてしまうことがあるでしょう。しかし、これらの症状は発達障害という脳の障害が原因であることを認識した上で、ADHDであっても社会で活躍している人が多くいることを踏まえ、「不注意」や「多動・衝動性」という症状へ適切な対処をしながら周りの理解を少しずつ深めていくことが重要であると言えます。


あの人も ADHD?
著名人の中には、自身がADHDであることを公言している人がいます。また、ADHDのような特性を持っていながら、芸能人やスポーツ選手、経営者などとして活躍している人も多くいます。自身の特性を理解し、社会とうまく付き合いながら長所を発揮できる環境を探すことが重要であるといえます


ADHDかもしれないと思ったら?
ADHDの特性による悩みや生きづらさや医師や心理士に相談することで、解消方法を一緒に考えていけます。一人で抱え込まずに医師に相談してみませんか?
ADHDかもしれないと思ったら
ADHDは不注意や、多動性・衝動性の症状が多く見られる疾患です。それらの症状はADHDではない方にも一定程度見られることもあり、自身では判断しづらいものです。 本記事では、症状が自身にも当てはまるものがあると思った際の相談先、相談時に準備しておくといいこと、実際の治療をお伝えします。
相談先
ADHDは、「不注意」や「多動性・衝動性」という症状の他にも、様々な要因を検討しながら医師が診断します。しかし、すべての病院で大人のADHDを診察できるわけではありません。そのため、相談をする際には大人のADHDの診断ができる医療機関を選ぶのがよいでしょう。
発達障害者支援法によって各都道府県と指定都市(人口50万人以上の都市)に設置が義務付けられている「発達障害者支援センター」(例:東京都発達障害者支援センター)に相談してみるのも良い方法です。こちらは、発達障害のある人への総合的な支援を行う機関であり、発達障害の診断を受けた人以外にも、「自分は発達障害(ADHD、ASD、LDなど)かもしれない…。」と思った人も相談をすることができます。
相談時に準備しておくといいこと
大人のADHDの診断は難しいと言われています。小さい頃からその症状が出ていることが多いのですが、大人になってからだと小さい頃の記憶を思い出すのが難しいためです。
また、自分の行動を客観的に振り返ることも難しいものです。思い当たる症状がある場合、家族に自分の小さい頃の性格や行動を尋ねたり、友達や同僚に仕事中や普段の言動を尋ねたりして客観的な情報を得ておくと、より正確な情報を元に診断・治療を進められる可能性が高いでしょう。
ADHD診断後の治療や支援
医療機関を受診して、ADHDと診断がついた場合、もしくはADHDに見られる症状への支援が必要になった場合、大きく分けると「環境調整」、「心理社会的治療」、「薬物療法」が行われます。まずは「環境調整」や「心理社会的治療」が優先されますが、子どもよりも行動範囲が広く社会的な役割が大きい大人の場合は、「薬物療法」も含めた総合的な支援が必要なケースもあります。
①環境調整
ADHDの症状における日常生活の困りごとに対処する手立ての一つとして「環境調整」があります。「環境調整」とは身の回りの物や仕組みをうまく利用して、特性によるミスを減らそうとする試みです。例えば、家の中でスマホをなくすことが多い場合、『スマホを置く場所をつくる』というのも環境調整です。
そのほかにもメモを取る、付箋を貼っておく、予定表を作る、アラームを設定する、家と職場に同じものを買っておく、などの方法もあります。最近ではスマートフォンのリマインダーやカレンダーなどのアプリを利用する方法もあります。
②心理社会的治療
ADHDの患者さんは幼少期の頃からその特性によって学習面、生活面、人間関係でうまくいかない経験を積み重ねて成人になる方が少なくありません。心理社会的治療では、自分がもつ特性を理解して日常生活をよりよくしていくための手立てや工夫を身につけていくことを目標にします。
人によってADHDの特性は様々です。したがって、自分に合った手立てや工夫を見つけるためには、一般的なADHDの特性について知るだけでなく、自分のもつ特性について医師や心理士などの専門家と共に理解を深めていくことが重要です。これを「心理教育」といいます。
「心理教育」の他に「認知行動療法」が行われることもあります。認知行動療法では自身の考え方や行動の特徴を見直して、問題を解決していきます。例えば、やる気の起きないことにも取り組めるようにする、他のことに気を取られずに集中して作業に取り組めるようにするなど様々なものがあります。指導を受けて個人で行うこともあれば、社会適応スキルを学ぶために集団で行われることもあります。次に説明する薬物療法と併用して治療を進めることもあります。
③薬物療法
ADHDの原因は脳の機能障害と言われています。
脳内の神経細胞はドパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質によって、神経から神経へ情報を伝達しています。ADHDの症状は、これらの神経伝達物質が不足するなどで起こる神経の伝達異常によってあらわれるとされています。
現在、ADHDの治療薬は国内で4種類が発売されており、患者さんの症状や状況に合わせて使用されています。適正な用量には個人差があるため、医師と相談しながら用量を決めていきます。また、二次的精神症状に応じて、抗うつ薬や抗不安薬などが使用されることもあります。
・コンサータ(メチルフェニデート製剤)
脳内のドパミンとノルアドレナリンの働きを強める作用があります。 1日1回の服用で約12時間効果が持続します。
副作用として見られる食欲不振には、十分な注意が必要です。
・ストラテラ(アトモキセチン製剤)
脳内のドパミンやノルアドレナリンの働きを強める作用があります。服用を続けていれば効果が切れることなく持続しますが、安定した効果が得られるのには1~2ヶ月ほど時間がかかります。カプセルの他に液剤や錠剤もあります。
副作用として見られる吐き気や食欲不振などの消化器症状は、2回に分けて服用したり、少ない用量から少しずつ増量したりすることでやわらげることができます。
・インチュニブ(グアンファシン製剤)
脳内のノルアドレナリンの働きを強めるのではなく効率を改善する作用があります。効き始めるのに1~2週間ほど必要ですが、ストラテラと同じように効果が切れる時間がなく持続します。
元々、血圧を下げる薬として使われていたこともあり、血圧低下の副作用があります。また、交感神経の働きを抑えるので眠気が起こることもあります。
・ビバンセ(リスデキサンフェタミン製剤)
脳内のドパミンやノルアドレナリンの作用を高めることで脳の情報伝達を高める作用があります。1日1回の服用で12時間ほど効果が見られます。
副作用として、食欲不振や不眠が表れることがあります。午後の服用は避け、なるべく朝食後に服用します。
まとめ
豊かな経験を持つ医師や心理士の多くは、ADHDの方の生活や取り組みについて詳しく聴取し、ミスが生じる要因(行動や環境面)を分析して助言をします。また、相談者の頑張りを認め、うまくいった要因を一緒に考えていきます。ADHDかもしれないと思い、生きづらさを感じられている場合は、一人で抱え込まずに相談してみるとよいでしょう。





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最終更新日  2024年04月14日 18時34分13秒
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