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カテゴリ:ブログっぽい?
ローソンで深夜に買った、てきとーな漫画。今回は倉田真由美の『だめんずうぉーかー』だったのだが、結構おもしろかった。「SPA!」に連載なのか。女の恋愛についての考え方、一昔前なら男の前では秘密にしていたようなホンネの恋愛観を前面に出してくれてまことに楽しい。筆者くらたまがいわゆるシロガネーゼの類が大嫌いなこととか。プランどおりにジンセイを進めることが出来る人達に対する欺瞞というか、そのあたりの想いはよくわかる。
くらたまのまわりには外資系の企業でたんまりサラリーをいただいている一流大卒の男女が多く、そんな輩のそろばん勘定の凄さをはすに構えて眺めている態度に共感する。私も、もう付き合うことのなくなった有名企業に就職した同級生のことを思い出した。就職の段階で、私はもう彼らの仲間ではなくなってしまったようなのだな。こちらからすると、女を選ぶにしても、クルマを選ぶにしても、本当に好きというより、これを選んでおけばリスクが少ないし世間的にいい、という価値で行っている彼らは「?」なのだが。 反権力志向な面が私には少なからずあるようだ。 レールの上をひたすら歩むジンセイを馬鹿にするつもりはないが。私はやりたくでもこらえ性がなくてできなかったのだ。サラリーマンのうちの子供は、なるべくいい大学に行って、スキーやテニスサークルに入り、なんとか名の知れた会社に潜り込んで、競争からこぼれない様にがんばる。それしかないのに、道からはずれてのうのうと生きているのは、彼らからすれば気分のいいものではないな。そんなジンセイにうまくいかれたら毎日コツコツ頑張っているじぶんが馬鹿馬鹿しいだろう。でも心配にはおよばず、私のような規格外のジンセイはなかなかうまくゆくものではない。 それにしても女の男に対する値踏みというのはたいへんシビアでデイトレーダーのごとく正確なものだ。ある程度の年齢のいった女性がブスでもないのにひとりというのは、妥協点をうまく見出すことができないということだ。こんな発言、あまりにも陳腐かな。 だめんずうぉーかーはなぜかダメな男ばかりを遍歴する女性をいうが、彼らはそろばんによる結果のままにジンセイを歩むことを放棄している。世間を気にしながらも世間体のままに流された選択が嫌なのだ。彼女たちにはある程度の教育とか教養があって、規格の中に収まる姿を確認することを潔しとできない。よーくわかります。 高度経済成長の時代は若者の向かう方向がたいてい同じであり、今のような迷いはなかった。ほどほどに頑張った人にはほどほどの生活を過ごすことができた。いい時代だよなあ。そこそこのジンセイを選択できない今の時代はホントに大変だ。95パーセントが負け組なんてね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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