|
テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ソーシャルなワーク
この3日間はけっこう忙しかったぞ。
金曜日にいった会社、2ちゃんねるの書き込みと相違ない内容の会社だった。まず、グループホームのホーム長候補といいながらも結局はなんでも屋をやらせたいわけで、私の希望なんぞ二の次、さんのつぎであった。30分アポを遅らせたにも関わらず、遅刻してやってくるしね。それを職員に「今、電話応対をしていますので…」と平気で嘘をつかせている。平気で嘘をつく人達の中には入りたくないわな。 一度、テーブルに出した履歴書と職務経歴書、そして各、資格のコピーをもう一度手にとって、相手に渡さずに退出した。オレの情報や資格証を流用されかねないもんな、あの会社じゃ。(日曜日の合同就職フェアにも参加していたぞ、ここ) たとえば福祉に対する理念とか熱意といったエモーショナルな面ががっちりあえば、こちらはお金のことは二の次で「よーし、ここでヒトハナ咲かせてみようか!」という気にもなるもの。理念がないんだよ、ぜんぜん。これは異業種より参入した民間の企業全般にいえることでもあるのだが。居酒屋チェーンの会社が居酒屋感覚で老人ホームを経営されたらかなわんな、と思っていたが、あの胡散臭い社長のほうがまだましに思えてきた。『労働集約型の業種は、人件費をめいっぱい圧縮して儲けるぜ!』という強い意思が顔に明確に出ていて、それもひとつの考え方だもんな。 今日は、カイゴジョブのフェアに行ってきたのだが、取り立てて収穫はなかった。私の志望する企業は特に増えなかったわけだ。だが、情報収集という意味ででは収穫があtった。今井さんというSMS(カイゴジョブやケア人材バンクを運営している会社のコンサルタント)の人の講演を聞いた。聴衆は少なくてかわいそうだったが、若い彼は熱心に、転職するための心構えをレクチャーしてくれた。 とかく就職セミナーというものはお互いに型どおりのやりとりになって、いまひとつつっこみが足りない。だから我々、求職者側はきれいごとだけではなくて泥臭い部分も含めて聞き出さなければならない。その際に、 『…といいますと?』 といえば、尋ねやすいというのだ。『といいますと?』を繰り返すと、次第に、担当者は彼自身が考えている、企業理念、コンプライアンスのあり方などについて言及せざるをえなくなるというのだ。このアドバイスは具体的で、学生にもいいと思ったぞ。 トヨタなんかも、why?を五回繰り返せと教えるそうだ。自分自身で、「なぜ」を繰り返すことによって、自分はどうなりたいと思っているのかが分ってくるそうだ。また、企業との面接の際にもこの方法を応用すれば、その企業が考える理念の奥が見えてくるというものである。会社の将来像なんかもはっきりと尋ねるとよいね。 オレサマもここでひとつ、なぜを5回繰り返すか。 『なぜ、管理職にこだわっているの?』 「まずは、ケアマネージャーを何年やっていても収入の増収率は微々たるものだし、そうこうしているうちに自分はどんどん年をとってしまうから。ワーカーとしての仕事も十分やった。このスキルを活かす時期に来ていると思うから。」 『なぜ、スキルを活かす時期だと思うの?』 「オレサマも結婚して家庭を持つという人並みな生活がしたいから。ワーカー職での結婚生活は厳しいよ。それにオレはいつまでも浪費家なところがあるし。」 『なぜ、浪費癖をやめて、爪に火をともすような暮らしをしてでも結婚しようとは思わなかったの?そうやって暮らしている仲間もいるでしょう?』 「やっぱり、これは学歴も関係していると思う。曲がりなりにも4年生の大学で教育を受けてきたわけだ。親はそれに投資してくれた。投資したならそれをなるべく回収せねばならぬ。できれば大きいに越したことは無いが、少なくともトントンくらいにはしたいものだ。」 『なぜ、今の時代に、しかも介護の仕事をするのに学歴の話がでてくるの?そんなこと関係ないんじゃないの?』 「いや、学歴ってけっこうボディブロウのように効いてくるんだよ。たとえば介護科の専門学校を2年通ったベテラン主任生活相談員よりも、物事を大きいところから見ることができるわけだ、オレサマは。なぜって、いちおう経済学を学んでいるから。介護保険制度の管理下にあって、ふつうのビジネスと比べられるものではない。それもわかっている。コムスンもそれで失敗した。でも、そのわけを知っているとか、社会保障制度を今後日本はどうするか、といった視点を片隅に考えながら仕事をするのと、漫然とその日その日を過ごしているのとは大きな違いがあるというものだ。」 『なぜ、漫然とその日をやり過ごす生活をおくっちゃいけないの?難しいことを考えているより、楽じゃないの?管理職は、神経を使うらしいよ!』 「そもそも漫然とした生活をやり過ごすのが嫌いだから、職も変えてきたんだ。オレサマは自分が幸福になることももちろんだが、周囲にも笑顔を与えたいんだよ。オレが道を作れば、そのあとをなぞってくる後輩だって現れるだろう。社会福祉法人の世界だけが、福祉の世界ではないことに気づいてほしいのさ。」 これで5回か。 なんか堂々巡りのような問答になってしまったが、オレサマも少しはジンセイ、本気モードになってきたのかしら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ソーシャルなワーク] カテゴリの最新記事
|