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テーマ:ノンジャンル。(2210)
カテゴリ:歴史
■ 時代を超えた斬新な作風
「織部」は、桃山から江戸初期にかけ、千利休の亡き後を継いだ、戦国武将の古田織部正重然(ふるたおりべのしょうしげなり)の好みから名づけられた作風です。織部は信長、秀吉、家康に仕え、細川忠興(三斎)とともに利休に師事しました。当時、信長の戦の中で、陶業の中心地であった瀬戸から美濃へ、多くの陶工が戦乱を逃れて逃散しましたが、窯が各地に栄えておりました。織部はそんな窯で自分の発想による、緑の釉薬と鉄釉で自由で奇抜、変化にとんだ抽象的な図案で、瀬戸十作など、ゆがんだ形の陶器を陶工に作らせました。この織部好みは現代においても斬新独創のデザインです。 現在の和食器の芸術といえば、織部は独創的で味わい深い、茶の世界の器として思い浮かびます。でも普段は本格的織部の皿、茶碗、鉢、向付、湯呑、煎茶器、銘々皿、碗などを身近な陶器店で見かけることはまずありません。たまに、料亭や高級な和食の店でお目にかかるくらいのもの。窯元から出る本格的織部の和食器は、高級業務用として卸されていきます。 下記の商品は、織部焼の一人者で伝統工芸士の窯元陶芸作家中島春草さんによって、この度つくられた上品で良質な好適品です。 茶道具色紙箱揃陶芸家中島春草の伝統工芸作品織部茶碗・志野建水の茶の湯道具セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.10 12:59:46
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