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カテゴリ:環境
昨日は住居内における結露のお話をしました。今日はちょっと踏み込んで、結露の原因にもなる余分な水分(湿気)とダニ・カビに関する話をします。
地域差は若干ありますが、各ご家庭では洗濯物を屋外で干すことができず室内に干す場合があると思います。それは梅雨時であったり、雪の降る地方は冬期間もそうです。 ちなみに洗濯物からの湿気発生量として、衣類の種類と発生水分量の関係は次の通りとなります。 長袖Tシャツ/105g・パジャマ/230g・靴下(綿製)/30g・ハンカチ(小)/10g・タオル/40g・ズボン/145g・ワンピース/95g・下着/20~50g(出典:松下精工・気調システム資料) 洗濯物から出る水分が余分な湿気とは言いませんが、室内にそれがある場合は結露の原因にもなりうるというわけです。 また部屋の大きさと含み得る湿気量は次の通りです。 冬場/室温18℃の場合(4.5畳間312g)(6畳間416g)(8畳間555g)、室温20℃の場合(4.5畳351g)(6畳間469g)(8畳間624g)夏場/室温22℃の場合(4.5畳間394g)(6畳間526g)(8畳間701g)、室温25℃の場合(4.5畳間468g)(6畳間624g)(8畳間832g)(出典:気積による計算値) 特に畳は水分を含みやすいので、条件によってはダニの格好の住処と化してしまいます。 昨日、アレルゲンはダニ・ダニの死骸・ダニのフン・カビの胞子がメインというお話と喘息患者の主要アレルゲンの約50%が室内の塵だというお話しをしました。 そこで、住宅の代表的なダニのご紹介?をします。まず、生育条件は20~30℃・相対湿度80%前後です。次に種類ですが、チリダニ(体長:0.3~0.5ミリ/餌:人間のフケ、チリ)・コナダニ(体長:0.3~0.4ミリ/主に食品に発生、カビも餌。イヌ、ネコにも寄生)・ツメダニ(体長:0.5~0.8ミリ/餌:チリダニ、コナダニ類)・イエダニ(ネズミに寄生、人間の血も吸う)となります。またダニの一生は2~3ヶ月で、生涯で一匹あたり約500個のフンをします。ダニのフンの直径は10~40μ(ミクロン)*1μ=1000分の1ミリで、生きているダニそのものよりも死骸やフンの方が強いアレルゲンになっています。 カビの好発生条件は温度20~28℃相対湿度65~95%です。主な発生場所は、食べ物、畳、木材、紙、ガラス、タイル目地等で、空気中1立方メートルあたり約300個のカビの胞子が浮遊すると言われています。 結露やハウスダストから家や人を守るためには、住居内において極端な温度差をなくすことや高温多湿の環境をつくらないということです。 そして換気対策を計画的に行うことです。 またお掃除も重要です。和室のお掃除は特に丁寧に、畳1枚につき約1分間掃除機をかけると良いそうです。勿論、カーペットやじゅうたんも同じです。 お掃除は小まめに行いましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.21 21:40:25
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