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テーマ:自己啓発すすめ(817)
カテゴリ:歴史
日本の歴史からも学ぶことは多々あります。西洋における先人からも同様に勉強になることも少なくありません。
しかし、何よりも東洋人としての文学の神髄は中国古典であると云っても過言ではないでしょう。 日本の戦国武将も、それを参考にされていた方も少なくないことでしょう。 私などはまだまだ不勉強で、専門家のどなたかが訳された本を手引書とし、日々勉強をしているわけです。 守屋 洋(もりや・ひろし)さんもそのお一人で、今日も、氏が一昨年に三笠書房から出版された中国古典「一日一話」を基に記述させていただきます。 (1932年、宮城県生まれ。東京都立大学中国文学科修士課程修了。現在、中国文学の第一人者として著述、講演等で活躍中。) まず、“実学”とか“活学”とかニュアンス的にはなんとなくわかる言葉があります。 要は、「勉強をしたことを即実践の場で活かす」と云うことなのだと思います。 今日は、孔子の言行録として世界中で語り、読み継がれている「論語」より二つばかりですが特筆いたします。 『位なきを患えず、立つ所以を患えよ』 (くらいなきをうれえず、たつゆえんをうれえよ) 《不患無位、患所以立》 孔子は決して能力にふさわしい待遇をされていたとはいえませんでした。しかし、「高い地位に就けないと嘆く前に、自分の実力をつけることにつとめなさい」と孔子ご自身が仰っているのです。 自分の思うように行かないからと、他人のせいにして僻んだり、嫉んだり、愚痴をこぼしても仕方あるまい。と云うこと。 「なぜ、あいつが課長に?オレだって…..」などと、文句ばかりをいう前に、自分がその地位にふさわしい実力を身につける努力をほんとうにしているのか?と云うことなのだと思います。 『己の欲せざる所は人に施すなかれ』 (おのれのほつせざるところはひとにほどこすなかれ) 《己所不欲、勿施於人》 自分がして欲しくないことは、他人にも行わない。他人の心をもって自分の心とする。と云うような、人間関係を円滑にし、和を重んずる生き方をするお手本のような言葉です。 会社のような組織においても、部下を使うリーダーの心構えとしても大事なことだと思います。 何を今さらといったところでしょうが、口で言うように実行に移しているか?と問われれば、なかなか難しいことなのではないかと思うのです。 これは「リーダーのもつ器」として、最低条件なのではないかと思うのです。 感謝!「合掌」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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