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カテゴリ:家族
オニオンが子供の頃、学校の遠足などあるとお弁当を持っていくことがありますね。。
皆が母親の趣向をこらしたおにぎり弁当を見せつけるのですが、オニオンはおにぎりではなく巻き寿司でした。と言っても、ソーセージやキュウリを巻いただけのモノで、あつあつのご飯をフーフー言いながら手を真っ赤にして握ったものではありませんでした。 オニオンはどれほど人並みにおにぎりを持っていきたかったか。。 それはそれとして、オニオン家にはいつも特上の海苔があったので、遠足の時の特別処置待遇だったのですが。。。 とまれ、幼稚園から小学校低学年あたりの遠足弁当には、必ずと言っていいほど母が割り箸をふた組持っていかされました。母が言うには、「お箸を忘れた人があるだろうから」ということだったのです。 小学校も高学年になると泊りがけの旅行がありました。見送りの祖母がこっそりとオニオンのリュックサックに茹で卵を六個も入れてくれたのです。集団活動では、予定が決まっており、勝手におやつさえ食べることはできませんでした。食事も所定のもので充分なので、そのまま有無を言わせず就寝です。 冷蔵庫も無いところに卵を(それもオニオンの好きな半熟卵)置いておくわけにはいきません。同室のクラスメイトにすすめましたが、要らないと。。祖母は皆で分けてねと言うことでくれたのですがね。。オニオンの妹たちにやれば喜ぶだろうけど、そこは仕方ないのでひとりで一個ずつ殻をむいて食べました。捨てたくは無いし、もったいないからです。でもその時、オニオンにとっては、卵がもったいないよりも、祖母の気持ちがとてももったいないように感じました。就寝時間ですから、電燈は消されています。ぽろぽろこぼれる涙を見る人は誰もいませんでした。 今思えば、教師に説明して食べてもらえばよかったのかも知れません。でもその時は、喉をつまらせないように六個食べるのがやっとでした みなさん、自分に無いモノは分けられないと思うでしょう。しかし、それは案外無いと思い込んでいるだけかもしれませんよ。お金は有形、卵も有形ですが、他人を思う気持ちは無形ですのでいくらでも分けることが出来るのです。 故S・ジョブス氏が、もしどえらいエゴな人だったとしたら、我々はまだインターネットなんて手軽に使えていないかもしれません。さらに、ビル・ゲイツ氏も人に尽くす気持ちが無ければライバルとやりあって素晴らしい事業もできなかったかもしれませんよ。たまたまアメリカ人のことになってしまいましたが、日本では人の為に動くということが働く、つまり「はたを楽に」することですからあえて言いません。彼らはお金を稼ぎましたが、それは報酬として得たものです。やったことが報われるとは限りませんが、まずは理想をえがき、目標を持ち前に進むことが一番大切だとも教えてくれているのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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