「負けん組」の新しい生き方と野望

我が家のペットは、
近くの川で採ったザリガニと子供が金魚すくいで採った和金です。
それぞれ、中形の循環水槽に入れ、
エアーポンプやヒーター等を完備して贅沢環境で飼ってます。
ペットショップでは小さい和金やザリガニは餌として売られているし、
店員さんはそんな物にお金をかけているのを妙に感じているみたいですが。

確かにザリガニはタダだし、金魚も遊びの景品みたいなものです。
だからと言って、劣悪な環境で飼うのは可愛そう。同じ命なのに。
数万円する熱帯魚ならお金をかけるというのもちょっと違う気がするんですね。

ザリガニは臭いと思って嫌う人が多いけれど、
飼うことにお金をかけてくれないからなんです。
金魚と違ってエアーがないとすぐに死んでしまいますから
とても水を浅くして飼うのが一般的ですが、
それだとすぐ水が腐ってくるんですよ。
クサイ臭いはザリガニの臭いじゃないんです。
頻繁に水替えも決して良く有りません。
環境に適応する能力に優れているので汚いところや
苛酷な環境でも何とか生きていますが、
とても嫌がっているんです。
本当はかなり綺麗好きな奴なんです。
良く猫みたいに全身を掃除してるんですよ。足一本一本も丁寧に。

飼ってみると実に楽しめます。
餌をハサミで掴んで食べるところは実に可愛い。
大きな餌だとクルクル回して食べるんです。
仲間同士の陣取り争い、水槽の外の私達への威嚇、
環境が良いと玉子も生んで子供も育ちます。
これが凄く可愛い。どんなペットも負けるかもしれません。

金魚も腹減ると皆で並んでこっち向いて泳いで「餌くれー」って言ってるし、
こんな亊する魚いるのかな？和金って頭いいんじゃないかな？
腹減ってると、縦になって必死に餌食べるし、
素晴らしい泳ぎを披露する奴もいるし、実に面白いです。

私はちょっと一息の時、水槽の隣にイスを置いて、ぼーっと見ています。
素朴な存在だからなのかすごく癒されます。
採った時の思い出があるからそれぞれに愛着もあります。

死んだしまった時は家族みんなで悲しみます。
みんなで採った時からの思い出を話し、息子も大泣きします。
タダ同然の生命達も、我が家では家族の一員なんです。