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息子(当時4才)がよく言っていた。
「僕が100才になったらあれを買ってね。」 「僕が100才になったらあれに乗りたいな。」 「僕が100才になったらあそこに連れてってね。」 私はその言葉をいつも楽しく聞いていた。 「えっ、おじいちゃんって75才なんだ?」と妙な顔。 何となく解りはじめているのか? できるなら、もう少しの間、解らないで欲しいんだけど。 でも、息子はそれから急にその言葉を口にしなくなっていた。 それから数日後、スーパーで、 息子が「このおもちゃが欲しいんだけど・・・」と、 私はワクワクしながら「よーし、100才になったら買ってやる。」と言うと、 息子がけげんそうな顔で、 「何言ってんの、100才なんてとっくに死んでるよ。」と 私はとても寂しかった。 もう一度でいいからあの「100才になったら」という言葉を聞きたかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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