「負けん組」の新しい生き方と野望

スーパーの地下にあるどこにでもあるようなファーストフード店でたこ焼きを注文する。

もちろん味には期待などしていないから、
ただ空腹を満たす事だけを目的に頬張ってみると、

あれっ、えっ、凄く美味しい。

かみさんも息子もそう感じた様子。
もしかしたら今まで食べたたこ焼きで一番美味しいかも。

何でこんなお店のたこ焼きがと思い、
息子にもう1皿買って来てもらうことにした。
もう作ってあったのは全て売れていたようで、
息子が新しく作っているのを待っているところを見て、
もしかしたらさっきと味が変わっていたりして・・・
なんて不安がよぎった。

息子が出来たてのたこ焼きを持ってきたので、
早速食べてみると、不安的中、味が全然違うよ～。
これじゃごく普通のどこにでもあるたこ焼きだ。
食感も全然違う、さっきはもっとジューシーだったし。

さて何が違うのか・・・

そうだっ、タマネギだ、さっきはみじん切りのタマネギがたくさん入っていた。

きっとタマネギの分量を間違えて作ったのだろう。

ああ、失敗作が凄く美味しかったなんて。
さっきの味なら人気がでるのかもしれないのに勿体ない話だなあ。

「たこ焼きはタマネギを多めに入れるとジューシーで美味しい」

よしっ、将来たこ焼き屋をやる時にはそうする事にしよう。（笑）