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おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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いつもお腹いっぱい ぺろりん28さん
2009.01.22
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カテゴリ:千葉市
夜の8時近く。緑道状になっている新宿公園を中央駅のほうに向かって歩いていると、そのあたりで一軒だけ明かりが灯っているスポットがあった。「フランス料理」と読める。どうやら新しいレストランができたらしい。

照明の入ったその全景がとてもクリスタルでクリア。人に向って親しげに開かれていて、それはどこかルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させた。

どんなお店かうかがおうと近寄っていくと、ちょうどドア口がひらき、中から56人の女性グループが出てきた。スタッフらしき人があとから続き、一人ひとりていねいに頭を下げている。どの顔も、満ちたりたような笑顔で輝いていた。

それははたから見ていても、その場の人々のハートウォーミングが伝わるような、明るさあふれる見送りの点景に思われた。さまざまな飲食店をのぞいているが、これほどぬくもりが感得できる供応は、なかなかお目にかかれない。かなり期待できそうだが。このあとの予定が決まっていた。

数日置いてから、ランチタイムに入ってみる。内装は白基調にダーク系の木目を配し、小ざっぱりした清潔感に満ちていた。

シンプルなカウンターで仕切られたその向こうは、厨房が丸見えとなっており、シェフの顔をしじゅう拝むことができる仕様。逆にシェフからも客席の全貌がうかがえる。その場の掌握、空気の解読にはうってつけの造りといえるだろう。

仏料理店というより、もっとプライベート感が強く、一軒家レストランのリビングにお邪魔しているような気分になってくる。

コースはシンプルに1種のみ。これはディナーも同じで、アラカルトは取り扱ってない。シェフ一人、給仕一人だけでもてなそうというのだから、これはこれで立派な割りきりといえるだろう。

最初に苦手な食材を訊いてくれるのは、親切心があふれていてとてもいい。自分から言いだしにくい人もいるので、アプローチしてもらったほうがベターに違いない。

固定メニューだが、選ぶことができるのは、魚or肉、コーヒーor紅茶の部分。エコノミークラスの食事をちょっと連想してしまう。魚と珈琲に決めた。

パンがやってくる。ペーストとして、豚のリエットがつく。しっかりシンプルなバケットが配される。

前菜は「ノルウェーサーモンのスモーク」。鮭が苦手な人も、スモークが苦手な人でも、素直に完食してしまうに違いない。湿潤の加減がちょうどよい。その下にたっぷり敷かれた野菜が、どれも旬鮮で(ある意味)甘い。シャキッとしてキレがある。

スープは「レンコンとごぼう仕立て」。色はまさにカフェラテ色。表面は泡が一面に立ち、そこだけすくうとジェントルな泡そのもの。

上品かつさらりとした淡いポタージュで、変なくせや臭みは一切感じられない。食感のため、わざと微細な粒つぶを湖底に沈めている。佳品といってよかった。

メインは「すずきのポワレ」。断層がサックリと割れる。その一片を、あっさり至極のブールブランソースで、さっぱりといただく。これに配された温野菜も、やはり甘旨い。しんなりした保湿性を感じてしまう。

スープにしても、メインにしても、おいしくいただけるだけのしっかりした温製になっていた。一品の動線として、ほぼ最短距離で客の目の前に届けることができる。このメリットは計りしれないだろう。

デザートは、バニラアイスとガトーショコラの2種盛りだった。これにもう一皿「焼ガレット」がやってくる。

退店するとき、女性スタッフが見送ってくれた。あの夜、傍観者としてながめたその情景を、今度は自分がその立場になってしかと体感している。(たぶん)自分も、あのときの女性たちと同じく、満足感にあふれた笑顔になっていたことだろう。

コンパクトなお店の良さを存分に生かしている。あまねく生かし切っている。

おのれに出来ることを、無理なく、気負いなく、普通の日常のように淡々とこなしている。ここにしか出来ないことを、1ミリの背伸びもせずに実行している。その姿勢と確かなる実践がすばらしい。

館山の「一五鮨」の頁で、そういう人のことを「真のHERO」として称賛したことがある。同様のことばを、このお店にも献呈したいと思う。

「前菜=ノルウェーサーモンのスモーク」
ル・クール 前菜

「魚料理=すずきのポワレ」
ル・クール 魚料理

「デザート=ガトーショコラ&バニラアイス」
ル・クール デザート

フランス料理「ル・クール」(2008年12月12日OPEN)
住  所:千葉市中央区新宿1-2-10
アクセス:新宿公園わき IMIビル1F P(無/周辺に時間貸駐車場あり)
電話番号:043-246-2387
営業時間:11:30-15:00(LO14:00)/
      17:30-22:00/(LO21:00)
定  休:水曜日・第3火曜/
客  席:カウンター3席/テーブル6卓(可変)/
利用種別:個人向き/少人数向き/カップル向き/グループ向き/
料金支払:あと払い/
メニュー:ランチコース2100/ディナーコース5250/
     ワイン多数/       
評  価:☆☆☆☆☆
    (味4.5/量3.5/サービス4.5/雰囲気4.5/CP4/駐車場1)





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Last updated  2013.09.21 04:50:51
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