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おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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いつもお腹いっぱい ぺろりん28さん
2009.02.15
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カテゴリ:市原市 洋食
「プチモンド・カフェ」で行われたスペシャル・パーティーに顔を出させてもらう。

この日のために用意されたメニューで、伊料理のフルコースがゆっくりと供されていく。

談笑と料理と、料理と談笑と。そういうミルフィーユ状態が、デリケートかつ大胆につづいていく。時を追うごとに、その場の空気がソフトにゆるんで行くのがわかる。バックにどんな音楽が流れようと、まったく気にならなくなった。

歓談している最中、私はその昔イタリアの片田舎で過ごした夜のことを想い出していた。

長靴のちょうど真ん中に「イタリアの緑のハート」と呼ばれるウンブリア州が鎮座している。その夜は、州都からほど近い小さな町はずれのペンションに泊まっていた。

ペンションといっても日本でイメージするような「洋風民宿」ではなく、ほとんどホテルといっていい規模を持っている。ただ基準が異なるらしく、星は付与されてない。

これがじつに不思議な造りをした建築物で、自分の部屋の場所がなかなか覚えられない。山の斜面に建っているらしく、何段かショートな階段があちこちに伸び、途切れながら、またその先に伸びていたりする。

その先があると思って行くと、突然行きどまりになった。回りめぐっているうちに、方向感覚がおかしくなっていく。

付属のリストランテは、最下層に収まっていた。パーティーがあるというので、参加させてもらうことにする。町の名士たちもやってくるらしい。

赤-白-シャンパン、ロゼ-赤-シャンパン-白。とりあえず談笑を酒肴にしながら、ワインの瓶が次々と空いていく。その間隙をつくようにして、料理が適宜配されていく。ジノリの大皿、小皿が宙空を行き交う。同じ仕様だろうに、向こうに流れていった前菜にはピクルスが装備されてなかった。

ピアノ-歌-ソロ-そして合唱。ピアノ-ソロ-合唱。アルコールを帯びて上機嫌になった全音符たちは、自由にバウンドしながら部屋の中を右往左往していた。

翌朝、明るい陽の光の下であらためて宿の全貌を見上げてみた。異様というより威容といったほうが近い。あまりのすばらしさに、感心を通りこして感激してしまった。

合理性の対極というように、あちこちが無用な凹凸で造作されている。ある意味うねっている。部屋ごとに窓のデザインが異なっていた。

配色の妙が、いかにもイタリアしている。ブロック単位で外壁の色がちがう。カラー自体はベネトンほどの鮮烈さはないが、隣接する同士の不協和音度はベネトンのさらに上をいっていた。幼児がでたらめに積んだ積み木でも、こんな適当には組み合わせないだろう。

しかしこれが全体として眺めてみると、言うに言われぬまとまり感に満ちているのだった。シュールでいながら品格がある。前景には、アーチを多用した庭園が広がっていた。周囲は、緑濃い山々が連綿とつづいていた。ホテルの一画だけみると、背後の山を大きな額縁とした統一感のあるオブジェのように見ることができた。

「別天地」という言葉がピタリと当てはまった。この個性的なオブジェの一室で極上の一夜をすごしたことは、たぶん一生忘れないだろう。

目の前の談笑はつづいていた。「別天地」といえば、ある意味このカフェも負けてはいなかった。複雑に入りくんだ階層どころか、全面バリアフリーでだれに対しても優しいのだが。

しかし。天上的な安らぎを与えてくれること、優美な寛ぎをもたらしてくれることで(少なくとも自分の周辺で)これ以上の存在は思い浮かばない。

瀟洒で小ぎれいそのものなのだが。施設内に収まっているというだけで、人々の食視界から一歩外れている。あまりにもったいなさすぎて、言葉に詰まってしまう。

ここがどんなに優れた異彩空間であるかは、実体験した者だけにしか分からないだろう。

今回は一つのモデルケースで、今後は日曜に限り各種パーティーのリクエストにも応えていくという。いい意味で「非日常」的なロケーションでの会合は、また別種の趣を必ずやもたらすことだろう。

人は何度でも「青い鳥」のフレーズをリピートせねばならない愚昧な憧憬者でしかないのか。「歓喜の泉」それはいつも自分のすぐそばにたたずんでいて、その存在に気づいてくれることを待ち望んでいる。あまりに静かに。あまりにも優美に。

「前菜」
(やりいかの詰物、自家製リコッタチーズと完熟トマト、茄子のポルペット)
プチモンド 前菜

「アリスタ」
(豚肉のロースト・ローズマリと大蒜の香り 茸とほうれん草のソテー添え)
プチモンド 肉料理

「ドルチェ」
(カンノーリ、フルーツロールケーキ」
プチモンド デザート

前掲の「プチモンド・カフェ」~異種、別邸・至高なる寛ぎの居場所~(2008年11月2日)

「プチモンド・カフェ」【閉店】
住  所:市原市五井14-1
アクセス:ラヴィータタカサ1番館内 P(約17台/共用)
電話番号:0436-26-1131
営業時間:10:00-20:00/(LT12:00-15:00)
客  席:テーブル6卓(可変)/
定  休:無休/不定休/
利用種別:個人向き/グループ向き/家族向き/
料金支払:あと払い/カード不可/
メニュー:【モーニング】(10:00-11:00)
      (ドリンク注文にて、トーストと自家製ジャムがつく)
     【ランチ】(12:00-15:00)
      ランチコース(スープ、前菜、メイン、デザート、飲物)1800/
      食事注文でライス+スープ付/+100円でコーヒーor紅茶/
     【ディナー】(18:00-20:00)
      ディナーセット(ミニ前菜+ライス)+250/
     【食事単品】
      季節のオーブンハンバーグ1000/ポークジンジャー880/
      ポークソテーガーリックソース880/チキンジンジャー880/
      海老かつ980/チキンガーリックソース880/カキフライ980/
      イタリア風カツレツ900/カニクリームコロッケ880/
      魚介のホワイトライス1250/
     【サンドイッチ・穀類】
      トマトとバジルのフォカッチャ730/Wハム&Wチーズ740/
      生ハムとトマトのフォカッチャ730/フォカッチャ300/
      トースト250/ライス150/     
     【サラダ】
      トマトのバジルソースサラダ500/生ハムサラダ500/
      グリーンサラダ380/
     【デザート】      
      あんみつ500/クリームあんみつ580/バニラアイス300/
      フランス産塩アイス280/黒ごまおからドーナツ450/
      デザート盛合せ(珈琲or紅茶付)800/
     【飲物】
      ブレンドコーヒー350/同(ポット)450/紅茶350/
      アイスコーヒー350/アイスティ350/オレンジ350/
      アップルサイダー350/ビール小瓶650/グラスワイン500/
評  価:☆☆☆☆☆
     (味4.5/量4/サービス4.5/雰囲気5/CP4.5/駐車場5)





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Last updated  2010.11.18 03:36:43
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