|
カテゴリ:市原市 中華・ラーメン
![]() パブリシティで目立つことは一切せず、言うなれば「ひっそりと」「地味」に、いつの間にか開けていた風情。今の時代、見る人は見るので、こういうやりかたも(特にフリークの多いカテゴリーなら)悪くないかもしれない。 はいって左手奥に券売機がスッポリ納まっている。店内のようすはほぼ前店と同様で、L字カウンターのみ。背面全体をぐるりとステンレス張りにしてあるのが、最大の変更点か。 一瞥しただけでも、ディテールにこだわっているのが見てとれる。冷水ポットのお茶さえも、試行錯誤を重ねて出しているらしい。「濃厚系のラーメンを食べたあとに飲んで、口の中がさっぱりするようなのを狙いました」とは店主の弁。 ラーメンのバリエーションとしては3種類。とんこつ、醤油、つけ麺。その中からとんこつを注文する。 現在無料サービス中ということで、大盛りにしてもらう。茹で具合の好みを訊かれる。これも初見の店の定番である「普通」に決める。 しばらくして、カウンター越しに注文品がやってきた。 麺は、けっこう大胆な太麺。細うどん並のゴツさを実現している。これだけの番手があると「もっちり」と「コシの強さ」の双方とも、容易にかなえることができるに違いない。 スルスルと流しこむための麺、のど越しの良さを楽しむための麺ではなく、顎の力を存分につかって麦の豊穣をガッツリ取りこむための「食する」ための麺である。 スープは、意想外以上にあっさりしている。極端なまでに洗練され、その長所でもありながら欠点でもある濃密系の脂っこさ・脂っこさをベースとしたしつこさをうまい具合に消去している。 暗闇で食したら「塩ラーメン」と受けとる御仁もいるだろうと想像できるような、それほどの好パフォーマンスを秘めた「ニュータイプ」の豚骨に仕上がっていた。 具は、チャーシュー、ねぎ、メンマ、海苔というメンツ。チャーシューは、一見鴨ロースを想起させるようなきめの細やかな肉色をしており、どちらかといえばソリッド感が際立つ仕立て。また超極太のメンマは、その太さを遺憾なく発揮し、噛みごたえじゅうぶん。 仮に「千葉のラーメン」のムック本があり、その中の具材別のセレクトコーナーがあったとすると、そこに堂々とランクインしてもいいくらいの良質アイテムかと思う。 通常の「ラーメン」は濃厚魚介系の醤油。「つけ麺」のつけ汁は、それのバリエで、より強化された濃厚さとじゃっかんの辛みを同居させたもの。こちらも期待が持てる。 欲をいえば、ラインナップの充実・完成が急がれるところか。券売機のブランクを見ると、今後「餃子」「ステーキ丼」などが計画されているのがわかる。どうやって伸長していくのか、今後の展開を、少しく楽しみにしたいと思う。 ![]() 「喜屋 ともえ軒」(2010年8月1日開店) 住 所: 市原市白金町6-7-9 アクセス:稲荷台通り 山九斜向かい P(無) 電話番号:0436-63-6560 営業時間:11:30-14:30/17:30-21:30/ 定 休: 客 席:カウンター7席/ 利用種別:個人向き/少人数向き/家族向き/仲間向き/ メニュー:【魚介系醤油】 ラーメン600/チャーシュー麺700/ 特製ラーメン800/ 【とんこつ】 とんこつラーメン600/とんこつチャーシュー700/ 特製とんこつ800/ 【つけ麺】 つけ麺700/チャーシューつけ麺800/ 特製つけ麺900/ 【トッピング】 メンマ100/味付玉子100/のり100/ 【サイドメニュー】 チャーシュー丼500/ミニチャーシュー丼300/ 【飲物】 ビール500/ 評 価:☆☆☆☆☆ (味4.5/量3.5/サービス4/雰囲気4/CP4/駐車場1) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[市原市 中華・ラーメン] カテゴリの最新記事
|