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さて、起動できなくったEmachines J4509 だが、症状をまとめると、

症状

• 電源投入するも、起動ディスクを読み込めない様子で、ビープ音がせず、ディスプレイにも何も表示されない（ハードの不具合の為か、電源ランプは以前から点灯せず）。
• 電源を抜いて、バックアップ用の電池をはずし、放電させると、セーフモードでの起動が可能となるが、システムの復元ができず、通常モードで起動できない。
• ハードディスクは認識されている模様

参考
以前、スリープモードから復帰できなくなる不具合があり、以下の手順で対処したことあり。

1. 電源ランプは点灯、ファンも回っているのだが、ディスプレイに何も表示されず、キーボードやマウスにも反応しない。
2. 電源ボタンの長押しで強切し、再度、電源投入するも、起動のビープ音がせず、ディスプレイにも何も表示されない。
3. 電源を抜いて、バックアップ用の電池をはずし、電源ボタンを数回押して、放電させる。
4. 電池を入れ変え、電源投入、BIOS設定画面からデフォルトを読み込んで起動。
5. 起動ディスクをチェックして修復。
6. さらにメモリ診断テストを実行して、メモリに異常がないことを確認。
7. 再起動に成功するも、しばらく放置すると、上記1.の状態に戻る。
8. 再度、CMOSをクリアして、起動、電源管理の省電力設定を解除し、解決。

無料診断の結果
サポート終了のVISTAマシーンなので、マーザーボードの交換、OSのアップグレード、安い機種に買い替え既存データのみ活用するなどの可能性を考慮しつつ、近くのPC量販店に持ち込んで、無料診断してもらった。診断には小一時間ほどかかったが、結果は、

• 起動ディスク（HDD）にエラーが出ており、データが壊れている可能性がある
• VISTA機の為、メーカー修理が終了しており、リカバリディスクがないと修理できない（あるのを忘れていた）
• ベースが古いので、マザーボード交換やウィンドウズのアップグレードは勧められない（新たにBTOを組むのとたいして変わらない費用がかかる）
• 既設ボードを活かすならば、環境が近いウィンドウズ7搭載のBTO完成品が8万円を提供できる
• 既設ボードに活用にこだわらなければ、Corei5以上搭載のノートPCがお勧め。さもなくば2〜3年内に後悔することに。外資メーカーは修理が高いので勧められない。

といった内容だった。労力を度外視すれば直らないことはないだろうが、市場価値のないJ4509に割高な修理費をかけるよりも新品を買った方がお得というのは、ある程度、予想していた答えではあった。一旦、家に持ち帰るも、新品購入は大蔵省の許可が出ず。メインの iMac も10年選手で買い替えの必要性が高まる可能性がある中、使用頻度の低いウィンドズ機の買い替えを強行突破する事は得策ではないと考え、遊び半分に自前で修理することにした。

HDDの交換+システム・リカバリ
HDDのエラーということで、HDDを交換することに。オリジナルが 320GB なので、せいぜいで 500GB もあれば思ったが、最近は 2TB、3TB とHDDの大容量化が進み、小容量のものは割高、品薄らしい。データ用など将来のHDDの他用途への転用の可能性も考慮し、2TBを買うことに。5千円くらいで済ませたいと思っていただけに、ちょっと予算オーバー。


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古いHDDを新しいものに交換、リカバリ・ディスクでOSをクリーン・インストールするが、途中で「ファイルが見つかりません」といって止まる。調べてみるとメモリの動作不良が原因である可能性があるらしく、4枚のメモリ（1GBx4）を交互に抜いたり、差したりしながら、何とかインストール完了（因みに、4枚のメモリはOSのインストール完了後、メモリチェックをしたが異常なく、問題なく使えている）。

GPUが不良？
J4509はGPUは Radeon HD3200 だが、専用のディスプレイ・アダプタを組み込むと起動しなくなる、もしくは起動しても映像が不安定で描画が極端に遅い（OSがクリーンな状態でドライバをインストールしているので、ドライバの競合は考えにくい）AMDのサイトからダウンロードしても、メーカーサイトからダウンロードしても、これまで使っていたHDDからリカバリしたドライバを使っても駄目。代わりにvgasaveというドライバがCPUを使って懸命に描画しているが、発売当時、マルチメディアパソコンと言われた描画性能は望むべくもない。そう言えば、これまでの

• 一瞬だが、起動時に画像が乱れ、ノイズが発生する
• スリープモードから復帰できないことがある
• パソコンが起動しないことがある

は、GPUの故障の前兆と捉えることも可能だ。J4509はGPUとCPUが統合されたチップセットを使用しており、核となる部分の故障となれば、CPU、マザーボード、周辺ユニットと交換対象が広がってしまい、新たにBTOを組んだほうが良い値段になってしまう。修理はここまでと、緊急避難的にデータをメインの Mac 用に移行し始めたが、3000円程度の安価なグラフィックボードがあることを知り、折角のメンテしやすいタワー型パソコンを享受すべくお遊びで増設してみることにした。（続く）


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