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2011年11月08日
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カテゴリ:ビジネス
今日は社会起業家を目指す人、
ニート、フリーター、引きこもり、シニア、精神疾患、犯罪者、
DV被害者、難民、性同一性障害、ホームレスなどで就職に困っている人、
福祉の手厚い会社を探している人、能力を向上させたい人、
困難な問題に直面している人などにお役に立ちそうな話を紹介します。

発達障害、精神疾患、引きこもりになる子供さん、今とても多くて他人事ではありません。

自分の子供がそうなった時、親御さんも絶望して自殺を考えるそうです。
そういった子供はまともに働くこともできず、社会に居場所がない事を知っているからです。

そんな社会はおかしいと社員の約半数に障がい者を雇い、
それでも利益を生み今期最高益で成長している会社のお話を聞いてきました。

単に社会的というだけでなく、
常識を覆す企業経営の本質、
絶望を希望に変える方法が学べました。

アイエスエフネットの渡邉幸義氏が講師です。

年齢、障がいなどが原因で職にありつけない潜在的な就労希望者は二千万人もいるそうです。
また、これらの人はよく風俗や裏の世界で働くこともあるそうです。

社会がこれらの人に手を差し伸べないのはおかしいと
アイエスエフネットは障がい者を積極的に採用してるのですが、
今まで労働争議なく今年で六つの賞を取ったそうです。
これは中小企業では稀なことです。

障がい者を雇っても、実際は自宅待機させて何も仕事を与えない会社もあるそうです。
彼らを教えるスタッフの人件費がもったいないから、
むしろ遊ばせた方が会社の経費を減らせるからです。

しかし渡邉社長は障がい者を雇っても採算は取れると数字で明確に説明し、
他の企業にも奨励しているそうです。

障がい者を雇用したら儲からないというのが常識なのに、
なぜこんな事が言えるのでしょうか?

それには障がい者雇用に意外な真実があること、
そして社長のユニークな経営方針があってこそだと思いました。

☆障がい者を雇用しても利益を生む意外な理由☆

●利益を生む理由その1 障がい者は一生懸命働く

どんなに頑張って仕事をすると訴えても、
マイナスの過去を理由に採用されない障がい者は、
常に否定されほとんど働くことができません。

そんな中、君の未来を信じるといって雇うととても頑張って仕事をしてくれるそうです。

たとえ障がいで人より劣っていても、
人より頑張ってくれる分その差はぐっと縮まるのだそうです。

実際に700名が他の会社に引き抜かれたという事実が彼らの実力を示しています。

ちなみに会社は辞める人はいないだろうと思い引き抜きを容認してたのですが
引き抜かれた人はみんな辞めたそうです!
それでも五年目ではじめて引き抜かれた人が辞退して会社に残りました。
本人に対する理解があり、働きがいがある今の会社を選んだのでしょう。

●利益を生む理由その2 客は実は優秀な人よりもいい人と付き合いたい

たとえ能力が多少劣っていても、誠心誠意尽くしてくれる人を選ぶのであれば、
能力の不足はかなりカバーできそうです。

●利益を生む理由その3 社会的企業は社会が味方する

これには二つエピソードを教えてくれました。

一つは銀行融資です。

五億円貸してくれた銀行が一ヶ月後、
前に貸してた分も含めて三ヶ月間で9億返せと急に言ってきました。
(貸すときは大物がきて、返せと言うときは下っ端がくるそうです)
銀行の合併による方針転換によるものとは言え理不尽にも聞こえます。
これには会社が潰れることを覚悟したそうです。

ところが二ヶ月後に12億の融資がありました。
障がい者雇用を理由に受けられたのです。

二つ目は自治体からです。
現在も東京都中野区と連携しているのですが、
そこの商工会の部屋を格安で貸してくれています。
これも社会的企業ならではのことです。

以上、上記の3つの理由は、障がい者の雇用が決してマイナスだけでないと感じるものですが、
障がい者を雇用しても利益を生む最大の秘訣は、その経営方針だと感じました。

●利益を生む理由その4 独自の経営方針


○経営方針その1 企業倫理の徹底

渡邉社長は京セラを育て上げた名経営者稲森氏の塾で学んだそうですが、
この塾で中村天風などの教えを学んだことを、企業経営に反映させています。
ここでの学びなしに会社はなかったというくらい大きな影響を受けています。

それは、
★会社が傾く原因は、ビジネスモデルよりも、企業倫理の欠如による組織の崩壊★
ということです。

そこで企業倫理を徹底する経営をされました。

具体的には、「権力から倫理へ」です。

経営者は社員に指示する権利があります。
従って、何に基づいて指示するかというと、経営者の一存です。
渡邉社長は、自ら持つこの権力を放棄し、指示のよりどころを倫理にしました。

例えば、挨拶をするというルールも社長の一存ではなく倫理に基づいて決められています。

・企業倫理の浸透はじっくりと

企業倫理を浸透させるのは簡単ではありません。
人間いい時に倫理の大切さは分からないそうです。
従って分かるまでじっと待つ事が大切。

三年目に三百人の社員がみな離反した事件が起きました。
挨拶など倫理的行為の指導に反発したのです。
そういう事件の後社員は企業倫理の大切さを理解し、会社が一つになったそうです。

また、障がい者を雇うとなると、
社員は仕事が増えると思い反発しそうなものですが、
実際そうなりました。

その時に社長が社員を説得するのに使ったお話が前回紹介したものです。

一人一秒のプレゼント マサ
ありがとうを伝えたい もう一度人を信じたくなる60の話 第二章より
前回の日記へ

単に一人を切り捨てるより全員で頑張る方が成果が出るという話ではありません。

メンバー同士に強い結束が生まれました。
全員の能力向上の契機となりました。
さらに大きな感動をもたらしたのです。

チームワークは不利な状況を覆すほどの力があるのですね。

企業経営でこれと同じ事をしようと社員を鼓舞していったのです。

またこういうふうにも言えないでしょうか?

・心が通じてない場合、不採算社員を切り捨てる方が利益が増す
・心が通じている場合、不採算社員を切り捨てない方が社員が結束して利益が増す

隠れた前提条件が変わると真理が全く逆になるのですね。
これは何事にも通用するような気がします。

常識を覆すには暗黙裏に隠れた前提条件を見いだし変える
こうすると絶望を希望に変えることさえもできるのではないかと思いました。

これは、困難な問題に直面した時の大きなヒントになりそうです。

○経営方針その2 履歴書を見ない採用

これも大変ユニークで本質を見抜く社長ならではの方針だと思います。

履歴書はその人の過去を見るものです。未来を保証するものではありません。
従って履歴書を見ないのだそうです。

さらに、履歴書を重視すると障がい者雇用に大変不都合なことになります。
障がい者は一般的に経営者に不都合な過去を持っているからです。

過去は変えられないから、障がい者は正直に履歴書を書くと会社に入れません。
従って雇ってもらうためには嘘の事実を書くしかありません。
そうして入社後嘘がばれて会社を辞めさせられるのです。

それは障がい者に非があるのではなく、
そもそも履歴書を見るという採用基準がおかしくないだろうか?

そういう思いで履歴書を見ないのだそうです。

さらにこの会社、犯罪者も雇っているのです。
従って犯罪歴を後から知っても首にしません。
よっぽど肝の据わった人でないと簡単に真似できないと思いませんか?

しかし社長の意見はこうです。
世の中には実は2%の犯罪者がいる。
この犯罪者は犯罪歴を知られると会社を首になることを知ると、
当然履歴書に犯罪履歴を書かずに面接を受けに来る。
すると会社側も犯罪歴を知らずに採用する。
となると、会社は知らずに2%の犯罪者を雇っていることになる。

犯罪歴を知らずに雇ってしまえば対策はとれない。
この方がよっぽど危険。
犯罪歴を知った上で雇うと適切な対策が取れる。
それならば犯罪歴を知った上で雇った方がリスクが少ないのではないか。
それならば犯罪歴を知っても首にしないことにしよう。

首にならないことを知っているので、みんな正直に犯罪歴を言ってくれるのだそうです。
社長はそんな話を聞くと、首にはしないけど配置換えはさせてもらうよと同意を取り、
犯罪を犯しそうなポジションから遠ざけます。
こうして一度も問題を起こしたことがないそうです。

しかしながら履歴書を見ないなら何を拠り所にして採用しているのでしょう?

それは、月120時間働く、法律を守る、自己啓発、この3つを約束してもらうことが条件。
それで問題ほとんど起こらないそうです。

具体的には、このようなことを聞いて決定するそうです。
・夢を聞く。
・自分の悪いところは何か聞く。自覚してると直るから。
・自覚してない悪いところを直すことを約束。

○経営方針その3 社員やお客さんとのコミュニケーションを大切にする社長

社長は社員やお客さんとのコミュニケーションをとても大切にされています。
社員のメンタルケアも重視しているのでしょう。
社員はみな家族というくらい、社長は常に親の感覚で接しています。
このおかげで強力なチームワークと団結力を発揮し、高成長を維持してるのでしょう。

しかしその努力は並ではありません。社長は一年で休みなしだそうです。

○経営方針その4 障がい者の強みを生かし弱みを消す方法

障がい者を雇う以上、専門家を呼んで病気の基本を学んでいます。
しかし本人のことを最も良く知っているのは、母親だそうです。
従って専門家の意見を聞いても、最後は母親から聞きます。

こうして、本人や専門家からだけでは汲み取れない強みと弱みを把握します。

会社だけでなく家でも母親に教育してもらい、強みを高めます。

弱みを消すことについては、こんな取り組みをしています。
引きこもりは精神疾患と発達障害の原因が多いそうですが、
この会社、メンタル不全も治るのだそうです。
治ったらその喜びを全社メールで報告したり、
成功体験を積み重ねるように工夫しています。
日々の成功体験は自発性を生むのだそうです。

以上のような経営方針はとてもユニークで勉強になりました。

次回はアイエスエフネットの社会性について紹介します。

(つづく)





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Last updated  2011年11月12日 03時15分26秒
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