テーマ:介護・看護・喪失(5205)
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死後遺体を近くの大学病院などに献体する組織です。
母が私の葬式費用の負担を考えて、入会しました。 同じ市営住宅で入会されている、おばあさんがいました。 会報で母のことを知って、時々家に遊びに来てくれていました。 母より一回り若いおばあさんは、電動の車椅子を乗り回していました。赤い色のでした。 おばあさんが新婚旅行の話をしていました。 なくなわれたお爺さんと、湯布院へ一泊されたそうです。 夫婦でたった一回の、旅行だったそうです。 でもそれはそれは、楽しかったと、うれしそうに話されていました。 「来年九州へ行くから、いっしょに行きましょうよ」と誘った。 「連れて行ってくれるかのー。ありがたいがね」と、 喜んでおられました。 息子さんも、お礼を言いに来られていました。 最近来ないなと思っていたら、先日なくなわれたそうです。 献体するから、葬式はありません。 息子さんは、母に言わないほうがいいだろうと思い、 連絡しなかったそうです。 かなり達者にしておられる方だけに、びっくりです。 体を悪くされて入院されて、まもなくだったそうです。 死ぬ前には呆けて、息子さんも分からなくなっていたそうです。 「呆けた母を見るのはつらかったです」 「そうですね。私の母も少し呆けているので、よく分かります」 母が呆けてきているので、そのおばあさんのことは分からなくなっています。 それを幸いとして、母には言わないことにしました。 これからはなるべくつらいことは、母の耳に入れないようにしようと思います。 年寄りはいつ急変するか分かりません。 私の母もいつそうなるか心配です。 できるだけ母のそばにいて、毎日を楽しく過ごしたいと、 心から思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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