テーマ:自転車(12745)
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前回の続き。
旅館で目が覚めた私たち親子は、今日も一日長距離を自転車で走らなければならない。 朝食を食べると、早速身支度を整えて元気に走り出す。 いったん佐伯市内に入りそこから海沿いに佐賀関に向かう。 佐伯市内では24時間スーパーで日焼け止めを買った。 (昨夜はお風呂がヒリヒリして大変だったのだ) この地域では今「伊勢海老まつり」なるものをやっていて、伊勢海老を食べた人にはソフトクリームの無料券をくれる。 宿を出る時にルート沿いのお店を教えてもらい、途中で食べた。 私が食べたのは海レモン 佐伯の地レモンと地元の海で作った塩で仕上げた、甘じょっぱくて酸味が効いてさわやかだ。喉がかわかなくていい♪ 津久見から臼杵へは峠道しかなく、交通量が多い。しかも歩道の細いトンネルを通らなければならない。息子と二人暗い中、黙々と押して歩いた。そのトンネルがまた長い! 後ろから迫るトラックの轟音と風圧はスリル満点である。 ようやくトンネルを過ぎると、一気に坂道を下り臼杵のまちに入った。 江戸時代の建物が今でも使われているしっとりとしたいいまちだ。 市内の川の流れは美しく、鷺も飛んでいる。 私たちはここでお昼をいただくことにする。 小手川商店 と言っても昨日から食べ過ぎ気味であり、私は味噌ソフト(塩味がきいてうまし!)息子はアイスクリームの乗っている冷たいぜんざいを食べた。 おみやげを買う。 ここは食事もできるが本来味噌屋であり、ここでは江戸時代からの伝統の手法で木樽で味噌を作っている。 江戸時代の方法で作る商品が、江戸時代の店舗で今でも買えるのがうれしい。 右手に海を見ながら旅は続く。 佐賀関に入ると廃線跡の、快適な自転車道が大分まで続いていた。 旅の途中、息子は「車の旅よりもずっと楽しい」と言った。 そうかぁ。 自分でハンドルを持ち、道を探して、自分の足で進む旅はやはり楽しい。 息子と走りながら昔聞いた曲を口ずさむ私なのであった。 思春期にぃ~♪ 少年からぁ♪ 大人に変わるぅ~♪ 道を探していた♪ 汚れもないままにぃ~♪ 遠ざかる故郷の空♪ 帰れない人波に~♪ 本当のしあわせ教えてよ♪ 壊れかけのRadio~♪ こうして私たち親子は、236Kmの自転車旅を終えたのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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