|
カテゴリ:病院にて
『診療報酬』という言葉きいたことありますか?
テレビや新聞等でたまに出てくるので、多少聞いたことがあるのではないでしょうか 医療行為には、その行為に応じた点数がついています。 医療機関には『その点数の合計×10円』が病院の報酬となります。 その内の ○割(年齢等により異なる)が患者さんの負担となり、 残りを健康保険組合や国民健康保険が負担します。 例)初診料(一般) 時間内:255点 時間外:340点 休日 :505点 深夜 :735点 皮下注射(1回) 18点+薬材料 点滴(500ml以上) 95点+薬剤料 その診療報酬はある期間ごとに見直し(改定)が行われ、 点数が変ったり、新たな行為に点数がついたりします。 病院も赤字ではやっていけないので、 行為に見合った報酬のものは、極力行うようにします。 逆に、報酬の伴わない行為などは行われない(行いたくても行えない) のが現状です。 数年前の診療報酬の改定で、院内に褥創対策の委員会(チーム)がないと 診療報酬が減点になるという改定があり、どの病院もあわてて委員会を つくったこともありました。 また、外来での抗がん剤点滴についても、今までは他の患者さんと一緒に 点滴をするのが一般的でしたが、診療報酬の改定で専用の治療室で点滴を 行えば外来化学療法加算という点数がつくことになり、専用の治療室 (リクライニングシートがあったり、テレビがあったり)を作った病院も 多いと思います。 ※外来化学療法加算の条件として 専用の治療室がある 専任の看護師・薬剤師がいる など (病院機能評価機構の認定施設という条件は 平成16年の改定で削除) こんな感じで、診療報酬の改定により 医療の質や内容が 大きく変ることも多いです。 今度の改定もマイナス改定(報酬が少なくなる)だそうです。 医師会の反発もあったそうです。 (報酬が少なくなると、医療の質が落ちる等) どんどんいろいろな行為に診療報酬を付けていけば、医療の質は 良くなるのかもしれません。 しかし、それでは医療費がどんどん膨らんでしまい、最終的には 国民の負担があがっていってしまいます… いろんな意見があると思いますが、個人的には 本当に患者さんが求める医療に 適切な報酬がつかないとなかなか 医療は変らないなぁ と思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[病院にて] カテゴリの最新記事
|
|