日々精進なり <武蔵野東ラグビー部>

夏合宿前にラグビー部に移籍してきた生徒が数名いる。

厳しい夏合宿をへて、彼らは大成長。

ラグビー部は、本校にあって様々な工夫がされている部活。

他の部とは少々違う。

例えば、、


昼食が必要なときには、マネと私で昼食を調理室で作る。

コンビニで買い物をすると食べ合わせも凄まじいが、経済的にも負担をかけるので、

５００円を集めて、腹一杯のご飯を食べてもらう。


その他、、

チームのサポーターがいて、

卒業生の保護者や近隣の企業や個人の方々から、後援会費が集まり

その後援会費でテーピングやジャージを購入する。


また、合宿は２週間以上で地方をまわり、その地方ではファンの方から

熱いメッセージを頂く。


そして、、

卒業後はＯＢ会があり、父母までＯＢ父母会で会合をしている。


等々、、

だから新入生を積極的に誘う。

ただ、最初はその特異性を理解していただけない。


ところが、その両名は夏合宿前に判断して移籍した。

本人ではなく、保護者の決断だったのだろう。

そんな中での大成長、、、


それを強く感じたのが、

週末に他の部活からゲストとして参加した同級生と

一緒にラグビーの練習をさせると、夏休み前には格段の体力差があったのに、

その日は全くの逆転現象。


ラグビー部では４００ｍトラックの１周走を１０本は序の口の練習。

ただ、そのゲストの彼にとっては大変な厳しい練習だったのだ。

その後、ラグビー部にとっては、スクワットを２０００回は、多くも少なくもない回数。

ただ、そのゲストの彼にとっては天文学的な数字だったのだ。


涼しい顔で、走ってスクワットをする部員の横に、

この世の終わりのような顔をして練習に参加するゲスト生徒がいた。

数ヶ月で成長するものだ。

いや、、基準の違いだ。


夏合宿で、気が遠くなるほど走った経験からすると、

１０周は、、楽。

そう、、

何事も基準に違いが大きい。


ともすれば、ラグビー部の練習だって、都内の強豪校からしたら

楽な基準かも知れない。


そうか、、、


でも、、ゲストの子は良い経験をした。