大宮フレンド応援日記

彼はオートバイに乗り颯爽と西遊馬に現れた。
2007年の選手権大会準決勝。
大宮フレンドはこれまで苦手としていた大宮ベアーズに
8対0と完璧な試合展開で完封勝ちした。
勢いに乗り決勝にも勝ってフレンドは選手権大会で優勝する。
ベアーズ戦が終了すると彼は
「ナイスゲーム。こんなうれしい試合はないよ。いやぁ気持ちいいね」
そう言って勝利を祝福してくれた。

昨年の夏、やはり彼はオートバイに乗って
高校野球埼玉県大会の準決勝を観戦に来ていた。
偶然に県営球場のチケット売り場で出合うと
「“リュウタロウ”は高校でやるんだろ。楽しみだねぇ。
こういう試合で投げるところを見たいね」
笑顔で話してくれた。

彼は松沢グランドでのＣチームの練習で
目ぼしいチビッコをつかまえては
ピッチング練習をさせていた。そして必ず
「見てよ。どう？いいだろう。楽しみだよねぇ」
そう言ってチビッコを紹介してくれた。

「毎日パソコンを立ち上げるとまずブログを見るんだ。
楽しみなんだよ。
ファウルチップとファウルの違い。あれ解りやすいよ」
このブログをよく読んでいただき応援していただいていた。

「少年野球で大切なのはさ、Bチームなんだよ。
だからあんたがBチームで子供たちに野球を教えて、
そして渋谷さんにつないでくれるといいんだよな。
そしたら強いチームが出来るよ。楽しみだね」
ＲＹＵが卒団する際、私をＢチームに残るように勧めてくれた。

私は彼との野球談義が好きだった。
お酒を酌み交わし正体を失うまで飲んだこともあった。
もう彼と一緒にお酒を飲むことも
野球談義をすることも出来ない。
彼は私にとって少年野球の師であり飲み仲間であった。
人生の大先輩だがカッコイイ粋なオヤジで
彼のような年の取り方をしたいとずっと憧れていた。

私には大きな悔いが残っている。
ずっと誘っていただいていたゴルフに
一度も行けなかったこと。
高校野球で投げるリュウノスケの試合を
見ていただけなかったこと。
そしてまだまだ話したいこともたくさんあった。
それにしてもあまりに早過ぎる・・・

松平コーチ
天国から子供たちの活躍を見守ってあげてください。
あなたの教え子達はみんな逞しく成長していますから。