伯耆大山の初登拝
今年の10月後半の記事(⇒リンク)にも書いたが、9月の中旬に岡山のサムハラ神社(奥宮)に初参拝した帰り道に、たまたま高速のSAで展望したのが「伯耆大山」だった。実はこれまで「出雲」に十数回訪れているが、その際に心の片隅で必ず氣にかけていた山が「伯耆大山」であった。その御山が今、私の目の前にある・・・。ということで、天気予報を確認し、近場のホテルの空室を確認して、急遽翌日に登ることを決意した。早速ホテルを予約、チェックイン後に車を「蒜山大山スカイライン」に走らせ、登拝前日の午後五時頃に「鬼女台(きめんだい)」展望休憩所より「伯耆富士」ともいわれる大山を遠望した画像が上である。翌朝五時頃にホテルを出発し、大山の麓に至る道中で、パッと目に飛び込んできた大山の勇姿・・・すぐ近くの駐車場に停車して撮影したのが次の画像だ。その思わず息を呑む迫力ある稜線と山肌に身震いしたことを覚えている。いよいよ登山口の駐車場に到着し、準備を整えて登り始めたのはAM6:45だった。最初の頃はキツかったが、四合目(標高約1100m)くらいから自分のペースを掴むことができ、この画像は七合目(標高約1400m)あたりで山頂方面を撮影したものである。登山途中には山が大きく崩れたところもあり、その山肌から湧くように立ち上る上昇気流を撮影したのが上の画像だ。そして、いよいよ頂上に立つことができたのは午前10時10分。登山途中に見られる様々な素晴らしい景色を堪能しつつの登拝だったので、かなりゆっくりしたペースとなったが、本当に贅沢な時空を体感することができ、有り難き幸せを噛み締めることができた。その弥山(標高 1,710m)の山頂にある石碑を映したものが上の画像である。そして最後の画像は、弥山山頂から伯耆大山の最高峰「剣ケ峰(標高 1,729m)」を撮影したもので、向かって右側の少し霞がかっているピークが剣ヶ峰となる。この撮影場所の弥山から剣ヶ峰に至るルートは、山肌の崩落が激しく危険なため、残念ながら現在は縦走が禁止されていた。この弥山の山頂で早めの昼食をとり、小一時間を山頂部で戯れて、さて下山しようと時間を見ると、午前11時11分とゾロ目で、なぜか嬉しかったことを覚えている。そして麓の駐車場に到着したのは午後1時50分であった。もう汗ビッショリだったので、駐車場近くの旅館街に最近出来たばかりの温泉施設の湯船に、どっぷりと浸かって帰ることに・・・。その温泉施設には、大山の今昔・四季折々の写真が所狭しと掲げられ、また大山を称える文章も多く添えられていた。その中に・・・大山は昔「神の在ます山」ということで「大神岳(おおかみたけ)」と呼ばれていた。・・・とあり、登拝した実感として大いに感銘を受けたところである。さて図らずも、この9月から11月にかけての約3ヶ月間は、山岳・河川・海浜などの自然地帯を含めて、西日本は中国地方や九州地方の、各地域の遺跡や社寺等の多くの聖地を巡ってきたが、それも先月の11月30日で一段落を迎えたと感じている。そこで次回の記事から、しばらく主に写真を通して、行脚してきた各地の聖域を紹介していきたいと考えている。