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カテゴリ:愚痴
僕の人生の目的、ってなんだろう。
なんて書くと大げさだが、簡単な話、自分は一体何をしたくて生きているのかっていうことだ。仕事、趣味、生活、そういったそれぞれの側面で成し遂げたい事。自分の場合それが何にあたるのか、っていうことだ。 というのも、今日職場で社外の人に紹介された時、「最近の新人は優秀で、目的意識もはっきりしているから古参の人間としては肩身が狭い」みたいな事を言われたからなんだけど。 紹介してくれた先輩の社員が、僕という特定個人に関して本当にそういう風に感じたからそう言ったのかというと、多分そうではないと思うんだけど。まあそうでないんだったらそうでないなりに困った事態ではある。いずれにしろ、僕はこうやって紹介されたときに、その文句にひどく違和感を感じた。 大学時代には、仲間の中にもはっきりしたビジョンみたいなのを持って通ってる奴と、そうでなくてただなんとなく勉強して、部活して、卒業してゆく、みたいな人間の二種類がいたと思う。前者は卒業した後も掛け値なしに一流の会社に入社したり、大学院に進学したりて、たまに風の便りに聞くところによるとそれなりに活躍しているらしい。 かたや後者はと言うと――それはとりもなおさず僕のような人間のことだ――だらだら就職して、なんとなくその日その日の仕事をこなしていって、平日は土日が来るのをただ一つの楽しみにして、休日は休日で「明日会社行くの嫌だなー」とか漫然と思いながらだらだらと過ごして、そのまま歳だけをどんどんどんどんと重ねていってしまいそうな勢い。 「夢、なんてあったけかなあ…」と省みてみれば、僕の中にもそれに似たようなものは確かに存在した。というか今でもしている。でもそれは決して結実することなく、ただ夢は夢のままで心の中にいつまでもくすぶり続けている。 僕の中には、およそ「闘争心」というものが全く欠けているんだと思う。昔から「これをやりたい」というようなことはあったけれど、僕はそれに失敗するのを恐れて、ずっと挑戦を避けて生きて来たんだと思う。だから何事も半端に終わってしまった。楽器も、小説も、絵も、勉強も、仕事も、およそあらゆる事は可でもなく、不可でもなく、「中の上」の無難な辺りで落ち着いてしまった。その割に諦めきる事もできず、こんなところでだらだら小説を書いてみたり、楽器もなんとなく続けてみたりして、そのどれにも注力する事ができずにただただ時間が流れるままに過ぎていっているんじゃないか。 たまに僕は、人の話を伝え聞いて、激しい劣等感というか、どうにもやりきれない取り残されたような気持ちになる事がある。彼らに対する羨望の念とか、このままでは自分は何事にも抜きん出る事ができないのではないかといった焦る気持ちというのは、ただの一瞬も途切れる事無くいつも僕の胸の中でもやもやもやもやしている。それでふとした瞬間にそんな気持ちがずっと大きくなって、どうしようもなく自分が許せなくなる。 今こうやって自分が置かれている状況が嫌だ、ということは分かっても、じゃあそこを抜け出して自分が本当の満足を得る為には何をすればいいのか――それが多分世の中で言われている「目的意識」って奴なんだろう――皆目見当がつかない。 今はそうやってぐずぐずぐずぐず悩んでるうちに、なんとなく好きな人ができて、なんとなくここで結婚して、子供ができて、日常に溺れていって、うだつも上がらず、大して幸せでもなく、かといって取り立てて不幸でもない人生に沈んで行ってしまいそうな事が一番、怖い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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