たからくんが大人になるまで生きていたい日記

　年度が変わりましたね。

　息子は、保育所で「ひよこ組」から「うさぎ組」へ。
園庭で遊ぶときのカラー帽も、赤からピンクに変わりました。
今、新しい帽子に、目印のワッペンを縫いつけていました。


　去年一年間は、赤い帽子にトミカのパワーショベルのワッペンを縫いつけていたので、
今年のピンク帽子にも同じものをつけるか、ダンプカーのワッペンにするかと、
本人の希望を聞いてみたの。

トレーニングパンツも一日に１回ずつくらいからだけど、使い始めて、
「お兄ちゃんパンツでパンツマンだね」と嬉しそうなので、

「うさぎ組さんになるんだもんね。
うさぎ組さんのピンク帽子に、どっちつけようか？」というと、
とっても嬉しそうな顔をして、暫く考えて、

「パワーショベルとダンプトラックっ　！　」（満面の笑み）

えっ、２つともですか。


ってことで、お裁縫、とっても苦手なんですが、
チクチクと２つ、縫いつけておりました。

（アイロンプリントなんだけど、
１年間使うと、洗濯とかで一部剥がれて来ちゃったりするのがイヤなので、周囲を縫い止めておかなきゃ、なんです。）




　さて、
年度末が近づいてきて市の職員の移動が発表になりました。

　宝良くんにとってはとても大事な、
保育所での安心信頼基地の役割を果たしてくれていたＫ先生が、
移動で他の保育所へ移るってことを、

理解はできないだろうけれど、
一応、宝良くんにちゃんとお話しておこうと、

一度
「Ｋ先生はね、他の保育所へお仕事に行くことになったから、
もう少ししたら、宝良くんの保育所には来なくなるんだよ」と私から話しました。


そして、Ｋ先生へ記念とお礼に、
ちょっとした何かを買おうと、イオンへ。


　幼稚園に初めて入園する３歳児さんなども同じで、
初めてその園に通い出したとき、慣れていくにあたって、
４．５．６月くらいで、
特定の（大抵は担任の）先生との愛着形成が出来て、
その先生を気持ちの安心基地（よりどころ）にして、
園生活に慣れたり、お友達との関係作りなどへ発展していける、
という経過がある。
それは、保育関係の学生やもちろん現場の先生は百も承知の流れ。


　他の先生方にも、もちろんとってもお世話になっていて、かわいがってもらっているわけで、
１０数名の先生が異動されるのに、
そのＫ先生にだけに渡すというのはどうかって、夫は気を遣ったけど、

　多分、先生方は、
０歳クラス１歳クラスと持ち上がりの、
０歳クラスのときから、
複数担任制の中でも、担当制だったのか（？）、
うちの子にとっては、Ｋ先生がその愛着対象だったことを皆さんご存じだと思ったので、
保育関係者なら意味は分かるだろうから、多分問題ないはずと、
先生に気を遣わせない程度のものと考えて、
まだ歩いてなかった頃の宝良くんの写真の裏にお礼の文章を書いて、
キーホルダーを添えて、最終日に渡せるように準備をしたのでした。



　で、
３０日の夜、添い寝をしているとき、多分理解はしないだろうけれど
もう一度話しておこうと思い、

「あのね、
明日はね、Ｋ先生が宝良くんの保育所に来てくれる最後の日なんだよ。
Ｋ先生はね、明日が済んだら、他の保育所へお仕事に行くようになるんだよ。
だから、明日でさようならなんだよ。
宝良くんは、Ｋ先生大好きだもんね。
いっぱいＫ先生に大事にしてもらって、嬉しかったね。」

というようなことを、寝ながら話していたの。


　さて、３１日夕方、保育所へお迎えに行くと、
あちこちで、色々な先生へ保護者がお礼を言ったりしていて、
いつもとは違う雰囲気だったのだけど、

Ｋ先生が私を見つけて声をかけてくださって、
歩き出す前の頃の写真が懐かしかったことなどを話し、
それから、Ｋ先生が言ってくれたことを聞いて、ちょっとびっくり。


「開けてみたら写真が入っていて、
懐かしいと思いながら、
裏にお手紙が書かれていることに気がついて読もうとしたとき、
宝良くんがひとりでやって来て、

『せんせい、ありがとうございました。』って、
言ってくれたんですよ。

分かってるんですね。
大きくなりましたね。」と。

二人でしみじみしてしまいました。



　翌日、４月１日になって実際年度が変わった日、お迎えに行ったら、

「Ｋ先生は、他の保育所へ行ったんよな」と宝良くん。

その日一日過ごした保育所には、Ｋ先生が居なかったんだね。

「そうだね。こことは違う保育所の先生になったんだよね。
でも、また会えると思うよ。」


　最終日に初めて知ったのですが、
実はＫ先生、我が家と同じ地域にお住まいで、
お買い物に行くスーパーなど、生活圏が同じなのだそう。
だから、きっと、またばったり会えるよ、多分ね。



　桜も咲いて、もう春ですね。
息子がかわいくて仕方がない、今日この頃です。