社寺の設計が得意な設計事務所

名古屋市の高野山真言宗　興正寺で密厳堂と回廊を新築します。

工事は（株）竹中工務店名古屋支店にお願いします。

整地された敷地にテントが張られ・・・地鎮式が厳修されました。


△密厳堂新築工事の敷地、重要文化財の五重塔が見えます

式の後の直来で、挨拶を求められたので
「伝統構法での新築を依頼され、嬉々として設計を始めました。しかし、建築基準法の壁が立ちはだかりました。

伝統構法の権威であるJSCA関西の指導を受けながら約6か月間、試行錯誤を繰り返し・・・
密厳堂は思い通り、柱は石場建て、壁は竹小舞下地に荒壁塗り、木材の接合は伝統的な仕口と継ぎ手で新築できることになりました。

しかし、回廊はどうしても軽やかなデザインにならず、断念。本当に残念です。

建築基準法が制定されてからたった70年の間に、1500年以上培ってきた伝統建築は壊滅状態になりました。今後が危ぶまれます。

建築基準法を満たすこの伽藍が、伝統建築の新たな歩みの先例になってくれればと思います」と申し上げました。

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