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映像四郎の百人斬り

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March 25, 2005
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 私は、去年の春に、「右翼バンドマン」(友人)を撮影に、

 彼の住む「S駅」に、行ったのだが、

 彼は、3日起きてて、2日寝る、という、

 「ワーカホリック」な人なので、たまに、連絡が取れなくなる。

 ようやく、東京拘置所から、出てきていたので、

 インタビューを撮ろうと思ったのだが、どうやら、

 またもや、電池が切れてしまったらしい。

 電話をしても、全然、出てくれない。

 んもう!

 後に、「右翼バンドマン」からは、獄中記を、聞くことになるのだが、

 影響力の強い彼は、たいした罪でもないのに、獄中でも、国家権力に対して、

 アンチなアジテーションを、繰り返していたらしく、

 独房に入れられていた。

 彼は、とにかく、条件抜きに、国家権力が、嫌いならしい。

 しかも、そのころ、例の「麻原」が、入っている独房と、階違いなだけで、

 かなり近いところにいたのだ。

 拘置所のまわりには、オウム信者と、

 ヤーさんや、旦那が「ツトメ」てるケバイ女で、ごった返しているそうだ。

 「差し入れ」に行った「ヒキダシ氏」と、「ウサギ男」が、

 面会を盗撮しようなどと、持ちかけてきたが、さすがに、それは、断った。

 出所シーンを、撮ろうということになってはいたのだが、

 仕事と重なって、結局、できなかった。

 天衣無縫な「右翼バンドマン」は、明るく一寸先が闇で、

 どう転ぶか、わからない生き方をしているので、

 会えるときに、会っておかないと、なかなか、会えなくなってしまう人なのだ。

 しかし、仕方なく、家に帰ることにした。

 何も、撮れずに、帰路につくときは、なんだか、悲しいが、終電に乗った。

 すると、目の前に、やけに弾けた海外女性2名と、一瞬、目が合った。

 酔ってるのか、キメてるのか、何やら、テンションが普通でないのだ。

 これは、いける!

 私は、直観した。

 彼女たちが、降りた駅で一緒に降り、さりげなく、先回りして、

 コンビニで、雑誌を立ち読みするフリをして、

 彼女らが、来るのを待った。

 やはり、何かを探しているらしい。

 地図を片手に、キョロキョロ歩いている。

 私は、別に、待ち伏せした風でもなく、

 何気なさ、そのままに、コンビニを出た。

 すると、うまい具合に、道を聞いてきてくれたのだ。

 どうやら、ライブだか、クラブに行くそうだ。

 マイナーな駅なのに、何故か、ここには、そんなものが、

 あるらしい。

 薄暗い路地裏の地下階に、その場所はあった。

 二人して、いきなり、入場料を値切っている。

 さすが、だ。

 「あたしたち、ビンボーなの、金あんまりないの、

  外国人なのよ、安くしてよ、お兄さん!」

 などと、英語で、明るく、しかし、容赦なく粘っている。

 私も、加勢して、

 「安くしてあげてよー」

 お兄さんが、

 「じゃ、あんた、払ってよ」

 「え、俺も、貧乏だし、じゃ、彼女たちだけでも」

 などと、延々と、交渉が繰り返され、

 結局、彼女ら二人だけは、安くしてもらったうえ、

 「サービス品」まで、せしめていた。
 
 キミらは、関西人か!

 異国人、強し。

 この後、私は、さらに、異国人の強さを、目の当たりにすることになる。

 店内は、ライブなど、まるで、やっておらず、

 ひなびた感じで、場末感が、漂っている。

 それでも、ミラーボールが回り、音楽は鳴り響き、

 地元っぽい今時のガキどもが、踊り狂っている。

 踊りは、苦手だ。

 だが、私には、カメラがある。

 踊らずに、カメラを、回せばよいのだ。

 というより、それが、目的なのだ。

 ただのスケベ心だけではない。

 どうやら、彼女らは、イギリス人で、

 二人とも、一年前くらいから、こっちで、働いているらしい。

 カメラの了解を得て、回し始めた。

 私は、基本的に、人が、飲んでたら、カメラを回してようが、

 自分も飲む。

 客観的な「アリ」の観察ではないのだ。

 表情が、生きてさえいれば、なんでもいい、適当なスタンス。

 さっきは、金がないなどといってたのに、酒飲む金は、あるらしく、

 ガンガン、飲んでいる。

 私にも、奢ってくれた。

 踊っては、飲み、踊っては、飲み、

 撮っては、飲み、撮っては、飲み。

 しかも、途中で、英人カップルが、合流した。

 異国にあっては、同国人は、そのまま、友達なのだ。

 スパニッシュ感とラテン系が混在した優男と、スレンダーな赤毛の女。

 一時間置きくらいに、二人で、トイレに入って、

 どうやら、やってるらしい。

 全然、いやらしさを、感じさせない。

 テニスでも、かましてるような爽やかさだ。

 しかし、周りの日本人は、そこまで、テンションが、高まってはいない。

 その「カップル」が、トイレから、出てくるたびに、

 小さく「おお」と、どよめきが、起こっている。

 日本人、なめてんのか!

 などと、怒る気持ちは、全然沸いてこない。

 しかし、彼らの持つ文化が、日本の何かを凌駕しているのを感じる。

 何故なら、ここは、場末の「クラブ」、

 トイレで、かますほど、ハイになれる日本人など、存在しない。

 おそらく、身体にまとった意味の体系が、まるきり、別物なんだろう。

 そこで、どうやら、チークタイム?らしきものが、来たらしい。

 酒を何杯か、奢ってくれた、英人の片割れの女性と、

 「ダッコ状態」に入ったのだが、

 軽い、挨拶代わりなのか、唇に、キスをしてくれる。

 折角なので、舌を絡めた。

 そもそも、私の英語は、中学生レベルで、

 原住民語に近い。

 だからこそ、「BODY LANGUAGE」ならぬ

 「TONGUE LANGUAGE」なのだ。

 それからは、なるべく、背中から出た素肌を撫ぜ、

 ことあるごとに、「TONGUE LANGUAGE」による会話を、

 交わした。

 そんなこんなで、朝を迎え、どうやら、その子が、私のうちで、

 眠ってくという。

 やたらと「SLEEPY」と「TIRED」を繰り返している。

 このあと、この子の口癖が「TIRED」だということに、

 気づくことになるのだが、さらに、英国人の若者の間では、

 気分の「本質」が「TIRED」で、彼女たちの世代が、

 「TIRED」と呼ばれていることは、今年に入って知った。

 しかも、英国人は、ボヘミアンなのだ。

 不況により、職にあぶれた人々は、平気で、

 海外に仕事を探しに行く。

 しかし、彼女は、本国で、出版社のマネージャーをしていたそうだ。

 日本でも、ひとまず、知的職業についている。

 職のため、というより、「流浪」が「DREAM」なのだ。

 その日、おうちで、一緒に寝てからというもの、

 時折、夜中に、タクシーで、通い合う感じなのだが、

 その子が、ついに、来月、「オーストラリア」に渡っちまうのだった。

 「LOVE」と「LIKE」の違いを、簡単な英語で、散々、教えられた。

 きゃー。

 洋の東西問わず、女性の使う、愛情語には、

 さまざまなグラデーションが存在している。

 しかし、そのグラデーションの中で、

 お互いのハートが、つながれる階層で、

 接していられれば、それでよいのかもしれない。

 なんといっても、彼女の血には、バイキングの末裔の血も流れているのだ。

 というような状況の中で、

 「白魚トーフちゃん」から、

 「トーフ★NIGHT2」の「ダーツバー新生(=改装)」ドキュメントの話を、

 頂いていたのだが、長期かつ随時的な、撮影が、スケジュール的に、

 その時期、きつかったので、辞退の旨を、メールした。

 すると、返信には、「了解、今救急車で、病院にいる」との

 驚きの事実が、告げられた。

 え!

 その日は、しかも、「トーフちゃん」の「24=トーフ」の誕生日だったのだ。

 か、かわいそすぎる。

 そーいえば、前から、体調、悪そうだったかも。

 身体が、あまり、強靭じゃないところが、確かにあった。

 しかし、救急車って、すごくない?

 ただ、「シャーマニズム」趣味な私にとっては、

 象徴的な「死(病気)」=「再生」なので、

 きっと、「トーフちゃん」は、本当に「トーフちゃん」として、

 誕生し直したんだと、勝手に解釈した。

 つまり、「トーフ★新生」なのです。

 そして、「新生★トーフ」による、

 「トーフ★NIGHT2」への序曲は開始され、

 「下北沢ダーツバー」の「新生事業」も、胎動し始めたようです。

 通称「ダメ店」=「店長さん」と交わされる、

 スリリングな「トーフ★レポート」が、楽しみな今日この頃なのでした。





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Last updated  March 27, 2005 04:00:10 PM


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映像四郎@ Re[1]:「物語のキザハシ」(05/14) ☆ARTemis☆さん >しりあがり氏、まったく…
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