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「ヒカル」は、BAJA(バハ)という
パナマ製のバイクに乗っている。 自衛隊ご用達のバイクらしい。 色は、つやけしグリーンで、 どう見ても、軍事的バイクにしか見えない。 しかも、荷台の箱には、赤十字のマークが、 ばっちりはいっている。 衛生兵なのだそうだ。 衛生兵は、怪我人の看護のために、 戦場を武器をもたずに、駆け巡り、 手当てを施す、「天使」なのだ。 しかし、私にとっての「ヒカル」は、 存在自体が、核兵器に等しい。 女という文化的武器を、 肉体化しているのだ。 いわば、「仮面ライダー」 そして、私は、それを、 手助けする「ショッカー」なのだ。 (ジャマしてる?) そんな「ライダー」なバイクを 路駐させても、怖くて、 誰も、いたずらしないらしい。 銃撃をも、跳ね返しそうな勢いに、 満ちている。 バイクは機動力に、優れている。 トーフ基地までの道のりは、 電車だと、遠回りだが、 バイクだと近い。 後ろに、乗せてもらい、 顔面に、風圧を、受けていると、 余計なものが、ばりばり、 剥がされていくような快感がある。 車は、室内での移動だが、バイクは、 エンジンの上に、むき出しで、 肉体が、のっかっていく。 死と隣り合わせだからこそ、 生をがっちりと、 握っていけるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 13, 2005 06:40:45 AM
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